熊本県の路線バス5社が交通系ICカードを年内廃止 タッチ決済など導入

AI要約

熊本県内の路線バスが2024年12月中旬以降、Suicaなどの交通系ICカードのサービスを停止すると発表。

路線バス事業者5社が要望し、2025年4月以降はタッチ決済対応のクレジットカードやスマホ決済を導入予定。

くまモンICカードは継続利用可能で、令和5年度の利用構成比は24%がICカードを利用。

熊本県の路線バス5社が交通系ICカードを年内廃止 タッチ決済など導入

熊本県内の路線バスなどが、2024年12月中旬以降順次、Suicaなどの交通系ICカードのサービスを停止する。5月23日に、熊本県内を運行する路線バス事業者5社が熊本県と熊本市に要望したもので、28日の熊本市長会見でも言及された。

発表したのは、九州産交バス、産交バス、熊本電気鉄道、熊本バス、熊本都市バスの5社。

2024年12月中旬に交通系ICカードのサービスを停止。変わって2025年4月以降に、タッチ決済対応のクレジットカードに対応するほか、カードをスマートフォンに登録した「モバイルクレジット」、肥後銀行が開発している「くまモン!Pay」での決済に対応する。また、1日乗車券などの企画乗車券をスマートフォン上で購入・乗降できる機能も今後追加予定という。なお、「くまモンのICカード」は継続して利用できる。

今回の決済手段変更は、小児・高齢者・障がい者割引や定期券利用など、「くまモンのICカード」システムの優位性を発揮しつつ、TSMC進出による外国人労働者やインバウンドの増加に伴うキャッシュレス決済の多様化、スマホ決済の利用増などの状況を考慮した。費用の面でも、既存機器の更新(12.1億円)に比べ、約半分のコスト(6.74億円)で導入できるとしている。

なお、令和5年度の路線バスにおける交通系ICカードの利用構成比は24%。くまモンICカードが51%、現金その他が25%。

熊本市によれば、熊本市電も、2026年4月から同様の運賃支払い方法に変更予定としている。