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長崎の精霊流し・哀愁を帯びた鐘と爆竹が交錯するなか 故人への想いを馳せながら船をひく【長崎】
2024.08.15

長崎の精霊流し・哀愁を帯びた鐘と爆竹が交錯するなか 故人への想いを馳せながら船をひく【長崎】

故人の御霊をおくる「精霊流し」が県内の各地で行われ、家族や仲間などの思いものせた精霊船がながされています。長崎市の旧県庁前では、爆竹の音が響く中、大小さまざまな精霊船が列をつくり、流し場を目指します。精霊流しは初盆を迎えた家々が、故人の御霊を精霊船に乗せておくる長崎

戦没者の慰霊と世界平和祈る「奈良大文字送り火」
2024.08.15

戦没者の慰霊と世界平和祈る「奈良大文字送り火」

 戦没者を慰霊し、世界平和を祈る火の祭典「奈良大文字送り火」が15日夜、奈良市の高円山で行われた。 この送り火は、終戦記念日に奈良県出身の戦没者29243人を供養するために1960年(昭和35年)から始まり、現在は世界平和を祈る行事として親しまれている。 奈良市の平

戦後8年が経ち浮上した潜水艦「潜望鏡だけはぴかぴか光っていた」 戦争の末期に沈没し引き揚げられた「伊号第三十三潜水艦」 目撃者の記憶とは
2024.08.15

戦後8年が経ち浮上した潜水艦「潜望鏡だけはぴかぴか光っていた」 戦争の末期に沈没し引き揚げられた「伊号第三十三潜水艦」 目撃者の記憶とは

きょう終戦から79年を迎えました。今から80年前の太平洋戦争中に伊予灘沖で沈没し、その後、引き揚げられた、旧日本海軍の潜水艦。えい航された先の興居島で、その様子を目撃した住人から、話を聞くことができました。愛媛県松山市の沖合いに浮かぶ興居島(ごごしま)

「これからを見守って」 石川・輪島の限界集落で復興祈願の灯り
2024.08.15

「これからを見守って」 石川・輪島の限界集落で復興祈願の灯り

 お盆の15日、能登半島地震で被災した石川県の奥能登地方でも、先祖の霊を供養する営みが行われた。修復の進まない墓地でも手を合わせる人が絶えなかった。 同県輪島市町野町の金蔵地区では同日夕、先祖供養と地震の犠牲者追悼、復興への願いを込めてろうそくをともすイベント「祖霊のともしび」が

爆竹鳴らし故人を送る 長崎、伝統の精霊流し
2024.08.15

爆竹鳴らし故人を送る 長崎、伝統の精霊流し

 初盆を迎えた故人の霊を船に乗せ、西方浄土に送り出す長崎県の伝統行事「精霊流し」が15日、県内各地で行われた。長崎市では悪霊をはらうとされる爆竹の音が街中で鳴り響き、白い煙が立ちこめた。法被などを着た遺族らが、大小さまざまな精霊船を台車に載せたり担いだりして市内を練り歩いた。 精

「怨霊になる」と恐れられた後鳥羽上皇、30人の子供を作った後醍醐天皇…為政者の知られざる顔
2024.08.15

「怨霊になる」と恐れられた後鳥羽上皇、30人の子供を作った後醍醐天皇…為政者の知られざる顔

後醍醐天皇は復古主義者でありオカルティストでもあった。その後醍醐が信奉したのは真言立川流で、立川流の成立には陰陽師も関わっていたので陰と陽、男と女を不可分の関係する考え方で貫かれていた。後醍醐がはまった真言立川流は、人間の男女を金剛界曼荼羅と胎臓界曼荼羅の大日如来に見立て、男女の

1484人が犠牲になった対馬丸沈没から80年、悲劇忘れない…沖縄の小学生、遺体が漂着した宇検村の海岸で記憶の継承誓う
2024.08.15

1484人が犠牲になった対馬丸沈没から80年、悲劇忘れない…沖縄の小学生、遺体が漂着した宇検村の海岸で記憶の継承誓う

 太平洋戦争中に沖縄を出港した学童疎開船「対馬丸」の沈没から22日で80年になるのを前に、沖縄県内の小学生15人が14日、鹿児島県宇検村の船越(ふのし)海岸を訪れた。沈没した地点に向かって黙とうをささげ、記憶の継承を誓った。 那覇市の対馬丸記念館の主催。児童は慰霊碑に花を手向けた

終戦の日、靖国神社や千鳥ケ淵で追悼 平和願い「思い受け継ぐ」
2024.08.15

終戦の日、靖国神社や千鳥ケ淵で追悼 平和願い「思い受け継ぐ」

 戦後79年の「終戦の日」を迎えた15日、東京の靖国神社や千鳥ケ淵戦没者墓苑では、戦争体験者や遺族らが犠牲者を悼んだ。 元海軍兵の野崎博さん(97)は、自宅のある東京都荒川区から徒歩で2時間かけて靖国神社に参拝した。1989年から毎年続けており「水も食料もなく死んでいった先輩兵士

特攻出撃の先輩への思い胸に戦没者追悼式出席 最高齢遺族の長屋昭次さん「慰霊は使命」
2024.08.15

特攻出撃の先輩への思い胸に戦没者追悼式出席 最高齢遺族の長屋昭次さん「慰霊は使命」

「慰霊は私の使命」。全国戦没者追悼式で最高齢遺族として参列した北海道網走市の長屋昭次さん(97)。中国で戦病死した兄の保さん(当時26)と特攻で出撃していった先輩たちへの思いを胸に、つえをつき、ゆっくりと会場に入った。8歳上の保さんは鉱山や電機関係の仕事をしながら家族の暮らしを支

遺族の81歳男性「戦争は人生奪う」 生後間もなく父召集 埼玉・終戦記念日
2024.08.15

遺族の81歳男性「戦争は人生奪う」 生後間もなく父召集 埼玉・終戦記念日

 15日の全国戦没者追悼式で埼玉県の遺族代表として献花した栗原健昇さん(81)=同県熊谷市=の父は、栗原さんの生後間もなく海軍に召集され、サイパンで亡くなった。 父の無念や母の苦労に思いをはせ、栗原さんは「戦争は国民の人生を奪う」と悲惨さを訴える。 父竹治良さんは、

紙芝居で語り継ぐ惨禍 「武州丸と平和を考える会」代表の幸多さん 徳之島町
2024.08.15

紙芝居で語り継ぐ惨禍 「武州丸と平和を考える会」代表の幸多さん 徳之島町

 多くの日本国民が戦渦に生命を散らせた太平洋戦争の終戦から79年。戦中の惨禍を伝える語り部が減少する中、鹿児島県徳之島では太平洋を一望できる徳之島町亀徳のなごみの岬公園で民間有志によって続けられている慰霊祭がある。戦時中に同島の学童や住民らを乗せて航行中、米軍潜水艦の魚雷攻撃を受けて沈没した疎

沖縄の児童ら犠牲者を追悼 平和学習で奄美大島訪問 「対馬丸事件」から80年
2024.08.15

沖縄の児童ら犠牲者を追悼 平和学習で奄美大島訪問 「対馬丸事件」から80年

 太平洋戦争中、沖縄から長崎に向かっていた疎開船「対馬丸」が米潜水艦に攻撃され約1500人が犠牲になった事件を学ぶ「第3回対馬丸平和継承プログラム」の学習活動が14日、鹿児島県奄美大島の宇検村であった。沖縄県那覇市の対馬丸記念館を運営する対馬丸記念会(髙良政勝会長)主催の事業で、奄美大島での開

対馬丸事件、漂着地で研修 沖輪の児童ら参加 平和への願い学ぶ 鹿児島県・宇検村
2024.08.15

対馬丸事件、漂着地で研修 沖輪の児童ら参加 平和への願い学ぶ 鹿児島県・宇検村

 太平洋戦争末期、沖縄から出航した疎開船「対馬丸」が撃沈され、多くの犠牲者が漂着した宇検村で14日、沖縄県の児童らが参加する現地研修が開かれた。漂着地の船越(ふのし)海岸にある対馬丸の慰霊碑に手を合わせるにあたり、同村湯湾の元気の出る館で、碑の建立に携わった元田信有さん(74)が講話。子どもた

終戦の日に鐘を1000回つく“千点鐘の集い”「日本だけじゃなく地球規模で平和になってほしい」
2024.08.15

終戦の日に鐘を1000回つく“千点鐘の集い”「日本だけじゃなく地球規模で平和になってほしい」

終戦の日、岐阜県郡上市の寺で、参拝者が鐘を突く「千点鐘の集い」が行われています。千点鐘の集いは、郡上市白鳥町の正法寺で、戦争犠牲者の慰霊と平和を祈り、毎年、終戦の日に鐘を1000回つくもので、今年で38回目を迎えます。15日は朝早くから参拝者が次々と訪れ、鐘を1分間

「芸術ですね!」 家紋入り荷馬車を引く精霊馬 高すぎるクオリティに驚きの声が殺到
2024.08.15

「芸術ですね!」 家紋入り荷馬車を引く精霊馬 高すぎるクオリティに驚きの声が殺到

 お盆時期になると、毎年X(ツイッター)で話題になるのが、驚くほど凝った「精霊馬」です。ご先祖様が快適に帰ってこられるように現代的なアレンジをしたものや、キュウリやナス以外の食材を使ったユニークなものまで、さまざま登場します。今回紹介するのは、1.1万件もの“いいね”を集めた、乗り心地が良さそ

回転櫓盆踊り始まる 福島県いわき市
2024.08.15

回転櫓盆踊り始まる 福島県いわき市

 福島県いわき市の夏の風物詩「いわき回転櫓(やぐら)盆踊り大会」の本祭は14日、JR内郷駅前広場で始まった。参加者がきらびやかな回転やぐらを囲んで踊りを楽しんだ。 大会は常磐炭鉱の事故で犠牲になった人の慰霊を目的に始まり、今年で69回目。電飾で輝く高さ10メートルを超えるやぐらの

命が消えた瞬間「ツ-」 特攻隊員モールス信号 “最期の叫び”伝え
2024.08.15

命が消えた瞬間「ツ-」 特攻隊員モールス信号 “最期の叫び”伝え

 セタセタセタツー……(我、戦艦に突入す)。「ツー」は戦艦に突っ込む直前の音。海軍航空隊串良基地(現・鹿児島県鹿屋市)から飛び立った特攻隊員の“最期の叫び”だ。 このモールス信号を受信していたのが基地近くの地下壕(ごう)の第一電信室。深さ約7メートル、全長約51メートルの地下壕に

復興願い墓参り 氷見市営村上墓地
2024.08.15

復興願い墓参り 氷見市営村上墓地

 旧盆の14日、能登半島地震で甚大な被害を受けた氷見市朝日丘の市営村上墓地で、家族連れらが続々と墓参りに訪れた。墓石が崩れたままだったり、ブルーシートに覆われたりした墓が目立ち、地元住民は早期の復興を願いながら、先祖の霊に手を合わせた。 市によると、村上墓地には260基の墓があり

人間魚雷「回天」の特攻出撃、旧日本軍の潜水艦「伊58」乗組員が重ねる慰霊の旅…若い命散らせた無念思う
2024.08.15

人間魚雷「回天」の特攻出撃、旧日本軍の潜水艦「伊58」乗組員が重ねる慰霊の旅…若い命散らせた無念思う

 旧日本軍の潜水艦「伊58」の乗組員だった清積勲四郎(きよづみくんしろう)さん(96)(愛媛県松前町)は太平洋戦争末期、特攻兵器「回天」に乗り込んで艦から出撃する仲間を何人も失った。誰にも見送られず、決死の覚悟で命を散らせた特攻隊員らの慰霊の旅を続けて約20年。終戦の日の15日、自宅で静かにそ

94歳元少年隊員、慰霊の訪中 「悲惨な思いさせた」 731部隊跡地で黙とう
2024.08.15

94歳元少年隊員、慰霊の訪中 「悲惨な思いさせた」 731部隊跡地で黙とう

 【ハルビン=中国黒竜江省=時事】中国で細菌兵器の実験などに関わったという日本の関東軍防疫給水部(731部隊)の元少年隊員、清水英男さん(94)=長野県宮田村=が14日までに、戦後初めて黒竜江省ハルビン市郊外の部隊跡地を慰霊訪問した。 「本当に悲惨な思いをさせて、忘れられない」。