# 紛争・戦争

【ルポ】戦雲漂うイスラエル、悲しい沈黙のヨルダン川西岸地区(2)
2024.08.12

【ルポ】戦雲漂うイスラエル、悲しい沈黙のヨルダン川西岸地区(2)

(1から続く)■ラマラはなぜ沈黙するのか 私は2000年から5年間続いた第2次インティファーダ(パレスチナ民衆蜂起)を取材した。主にラマラで取材活動を行い、長い時間を過ごした。イスラエルの占領に反対して石を投げる子どもたちと、イスラエル軍の銃撃で亡くなった子どもを抱

ハマス、15日の協議は不参加か 米など仲介の停戦交渉は不透明に
2024.08.12

ハマス、15日の協議は不参加か 米など仲介の停戦交渉は不透明に

 パレスチナ自治区ガザ地区の停戦交渉を巡り、イスラム組織ハマスは11日、交渉を仲介する米国などの3カ国に対して、イスラエルが新たに示した提案ではなく、過去の交渉に基づく提案を提示すべきだとする声明を発表した。仲介国は15日の協議再開を要請し、イスラエルは交渉団を派遣する意向を示していたが、ハマ

【ルポ】戦雲漂うイスラエル、悲しい沈黙のヨルダン川西岸地区(1)
2024.08.12

【ルポ】戦雲漂うイスラエル、悲しい沈黙のヨルダン川西岸地区(1)

<昨年10月に始まったイスラエルとハマスの戦争が10カ月以上続いている。ハンギョレは独立系ドキュメンタリーを作るカン・ギョンラン・プロデューサー(PD)を現地通信員として派遣し、悲劇の現場の様子を数回にわたり連載する。カンPDはイラクやバルカン半島など世界全域の紛争地域を回りながら「韓国放送(

アメリカで起きた”衝撃的なプロジェクト”の一部始終…ペンタゴンの建設めぐる「すったもんだ」の顛末
2024.08.12

アメリカで起きた”衝撃的なプロジェクト”の一部始終…ペンタゴンの建設めぐる「すったもんだ」の顛末

大型プロジェクトの大半が当初の予算や期限を守れず、期待していた便益を得られない。成功に導くための賢明なアプローチは「ゆっくり考え、すばやく動く」なのに、多くの人がその逆をしてしまう。それはプロジェクトをとにかく早く始動させたいから。端的な例を見てみよう。『BIG THINGS どデカいことを成

イランの報復は数日以内の可能性 イスラエル情報機関が見方
2024.08.12

イランの報復は数日以内の可能性 イスラエル情報機関が見方

イスラエルメディアは、イランが数日以内に報復攻撃を行う可能性があると報じました。イスラエルメディアは、イスラム組織ハマスの最高指導者ハニヤ氏が殺害されたことについて、イランがイスラエルに直接、報復攻撃を行うことを決定したとイスラエルの情報機関がみていると報じました。

子連れの聖地「こどもの国」に並ぶ鉄扉…「ここは〝弾薬庫〟だった」 日米ふたりの兵士の物語
2024.08.12

子連れの聖地「こどもの国」に並ぶ鉄扉…「ここは〝弾薬庫〟だった」 日米ふたりの兵士の物語

子どもたちの遊び場として、横浜市に「こどもの国」が作られてから、今年で59年になります。多くの親子連れでにぎわうこの場所が、かつて旧日本軍の弾薬庫だったことを知っていますか? この土地がこどもの国として生まれ変わる際、戦争にまつわる、ある物語がレリーフに残されました。(朝日新聞デジタル企画報道

イスラエル軍のガザ学校空爆、交渉仲介国から非難や懸念噴出
2024.08.12

イスラエル軍のガザ学校空爆、交渉仲介国から非難や懸念噴出

 100人以上の死者を出したパレスチナ自治区ガザ北部の学校へのイスラエル軍の空爆をめぐり、停戦と人質解放の交渉を仲介する国々が非難や懸念を表明する声明を相次いで発表した。 イスラエル軍は10日、同日に実施したガザ北部の学校への空爆により、少なくとも19人のイスラム組織ハマスやガザ

光が丘公園の〝赤い看板〟に秘められた歴史 教会、劇場、兵士のクラブ…そこは「かつてアメリカだった」街
2024.08.12

光が丘公園の〝赤い看板〟に秘められた歴史 教会、劇場、兵士のクラブ…そこは「かつてアメリカだった」街

東京都練馬区の光が丘公園の中にひっそりと佇む、錆だらけの赤い看板。同公園は、戦時中に特攻隊の出撃基地ともなった成増飛行場、戦後は米軍の家族住宅「グラントハイツ」として利用された歴史がある場所です。そんな歴史が文字として刻まれ、今に残る“遺構”を紹介します。(朝日新聞デジタル企画報道部・朽木誠一

風船爆弾「自分が話さなければ」 作業に動員、96歳男性 80年の節目に企画展・福島
2024.08.12

風船爆弾「自分が話さなければ」 作業に動員、96歳男性 80年の節目に企画展・福島

 太平洋戦争末期に米国に向けて放たれた「風船爆弾」に関する企画展が、福島県いわき市勿来関文学歴史館で開かれている。 最初の風船爆弾が放たれてから今年で80年。基地の電気工事に従事した同市の石井利水さん(96)は、自分の苦しい記憶を進んで話してこなかったが、「自分が話さなければ」と

「行方不明の日本兵1万人」を探して土を掘った2週間、「遺骨4体」しか見つからなかった現実
2024.08.12

「行方不明の日本兵1万人」を探して土を掘った2週間、「遺骨4体」しか見つからなかった現実

なぜ日本兵1万人が消えたままなのか、硫黄島で何が起きていたのか。民間人の上陸が原則禁止された硫黄島に4度上陸し、日米の機密文書も徹底調査したノンフィクション『硫黄島上陸 友軍ハ地下ニ在リ』が11刷決定と話題だ。ふだん本を読まない人にも届き、「イッキ読みした」「熱意に

日本兵1万人はどこへ消えたのか…「地下壕」を掘りまくっても骨片すら出なかった「硫黄島の現実」
2024.08.12

日本兵1万人はどこへ消えたのか…「地下壕」を掘りまくっても骨片すら出なかった「硫黄島の現実」

なぜ日本兵1万人が消えたままなのか、硫黄島で何が起きていたのか。民間人の上陸が原則禁止された硫黄島に4度上陸し、日米の機密文書も徹底調査したノンフィクション『硫黄島上陸 友軍ハ地下ニ在リ』が11刷決定と話題だ。ふだん本を読まない人にも届き、「イッキ読みした」「熱意に

24歳京大生や22歳日大生も…神に供えられる「いけにえ」として突進していった特攻隊員
2024.08.12

24歳京大生や22歳日大生も…神に供えられる「いけにえ」として突進していった特攻隊員

生還の見込みのない体当たり兵器に乗り込んだ若者たち。戦局挽回、国民の士気高揚を目的に「一億総特攻」を打ち出す軍上層部、メディア。国民は特攻、そして特攻隊員をどう見ていたのか。『特攻隊員の現実』では、前線、銃後の人びとの生の声をもとに、特攻を再現する。※

米軍が日本軍を「三流の兵隊」呼ばわりした理由…米軍が日本兵捕虜から得ていた情報
2024.08.12

米軍が日本軍を「三流の兵隊」呼ばわりした理由…米軍が日本兵捕虜から得ていた情報

敵という〈鏡〉に映しだされた赤裸々な真実。日本軍というと、空疎な精神論ばかりを振り回したり、兵士たちを「玉砕」させた組織というイメージがあります。しかし日本軍=玉砕というイメージにとらわれると、なぜ戦争があれだけ長引いたのかという問いへの答えはむしろ見えづらくなってしまうおそれが

「英印軍は中国軍より弱い。補給についてとやかく心配することは誤りである」インパール作戦の失敗を招いた指揮官・牟田口廉也の“驕り”
2024.08.12

「英印軍は中国軍より弱い。補給についてとやかく心配することは誤りである」インパール作戦の失敗を招いた指揮官・牟田口廉也の“驕り”

〈傷口からダラダラとウミを流す者、手榴弾で自決する者…“白骨街道”と呼ばれた“地獄のインパール撤退戦”《兵士の証言》〉 から続く「日本型組織の最大の失敗例」としていまだに語り継がれるインパール作戦。無敵を誇っていたはずの日本軍はどこで間違えてしまったのか。ここでは 『 インパー

本書を貫くのはリアリズム。きちんと情報を分析し議論を深めよう。これこそ正攻法だ―峯村 健司『台湾有事と日本の危機 習近平の「新型統一戦争」シナリオ』橋爪 大三郎による書評
2024.08.12

本書を貫くのはリアリズム。きちんと情報を分析し議論を深めよう。これこそ正攻法だ―峯村 健司『台湾有事と日本の危機 習近平の「新型統一戦争」シナリオ』橋爪 大三郎による書評

≪習近平は…こう警告した。「米国は…中国の平和的な統一を支持すべきだ」≫。二三年十一月の米中首脳会談でのこと。不意を突かれたアメリカ側は反応できなかった。「平和的な統一」は台湾を封鎖し交渉の場に引きずり出す「新型統一戦争」のこと。戦火を交えない巧妙な作戦だ。アメリカも日本もこの新

ゼレンスキー氏「ロシア軍がザポリージャ原発の敷地内に放火」
2024.08.12

ゼレンスキー氏「ロシア軍がザポリージャ原発の敷地内に放火」

ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、ロシア軍が占拠を続けるザポリージャ原発をめぐり、敷地に放火されたと明らかにしました。投稿した映像からは、炎と黒煙が確認できます。ゼレンスキー大統領は11日、自身のSNSで、「ロシア軍がザポリージャ原発の敷地内に放火した」として、原発の敷地か

なぜ沖縄が第二次世界大戦で戦いの最前線になってしまったのか? 本土での日米決戦の時間稼ぎのために沖縄が犠牲になった「吸血ポンプ作戦」の真実
2024.08.11

なぜ沖縄が第二次世界大戦で戦いの最前線になってしまったのか? 本土での日米決戦の時間稼ぎのために沖縄が犠牲になった「吸血ポンプ作戦」の真実

民間人を含む20万人もの犠牲を出した第二次世界大戦の沖縄戦。なぜこんなにも多くの犠牲者を出さなければならなかったのか。防衛にあたった日本軍第32軍の責任は?『首里城と沖縄戦』より一部を抜粋・再構成し、地上戦開戦前夜の日本軍の足跡をたどる。まず、配備当初、司令部には、

ドイツ首相、ガザ紛争拡大に懸念 ネタニヤフ氏と電話会談
2024.08.11

ドイツ首相、ガザ紛争拡大に懸念 ネタニヤフ氏と電話会談

 【ベルリン共同】ドイツのショルツ首相は11日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談し、パレスチナ自治区ガザの戦闘が地域紛争に拡大することに懸念を表明した。ショルツ氏は「今こそ(イスラム組織ハマスが拘束する)人質の解放と停戦の合意をまとめる時だ」と強調したという。政府副報道官が発表した。

戦時中の疎開先で思いを馳せた上皇さまご夫妻、孫の佳子さまに伝える平和の“原点”
2024.08.11

戦時中の疎開先で思いを馳せた上皇さまご夫妻、孫の佳子さまに伝える平和の“原点”

 秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまの祖父母にあたる上皇ご夫妻は今年5月28日、栃木県日光市を訪れ、上皇さまが敗戦前の1944年7月から約1年間、戦火を避けて疎開生活を送った旧日光田母沢御用邸跡の庭を散策した。上皇さまは疎開生活中に暮らした建物を指さしながら上皇后美智子さまに説明したという。過去、戦

ゼレンスキー氏「戦線を侵略者の領内に押し込んでいる」 ロシア領へ越境攻撃、戦況動く
2024.08.11

ゼレンスキー氏「戦線を侵略者の領内に押し込んでいる」 ロシア領へ越境攻撃、戦況動く

ロシアがウクライナへの侵略を始めてから11日で900日となった。露軍は東部ドネツク州の要衝の掌握を狙って攻勢を強めているが、ウクライナ軍は今月、国境に近い露西部に大規模な越境攻撃を開始。膠着(こうちゃく)状態が続いていた戦局が徐々に動きつつある。露軍は滑空爆弾やドローン(無人機)