# 人類

日本人祖先の「3系統説」、従来の定説に修正迫る ゲノム解析で進化人類学は「人類、日本人の本質」を探究
2024.07.24

日本人祖先の「3系統説」、従来の定説に修正迫る ゲノム解析で進化人類学は「人類、日本人の本質」を探究

 「日本人の祖先はどこからやってきたのか」。このロマンに満ちた問いに対しては、祖先は縄文人と大陸から渡来した弥生人が混血したとする「二重構造モデル」が長くほぼ定説となっていた。そこに日本人のゲノム(全遺伝情報)を解析する技術を駆使した研究が盛んになり、最近の、また近年の研究がその説を修正しつつ

谷口キヨコ 11波到来のコロナ…vs自分だけじゃなく、その先にいる人を想像してみる
2024.07.24

谷口キヨコ 11波到来のコロナ…vs自分だけじゃなく、その先にいる人を想像してみる

 【谷口キヨコのごきげん!? SOLOライフ】新型コロナウイルスの感染がまた流行っていますね。11波だそうです。昨年5月に5類になって、それまでとは扱いがいろいろと変わったコロナ。自己負担のお金が多額になるとか、法的に外出自粛を求められないとか、ここが私たちにとっては以前と大きく違うところなの

十数年かけ収集した2万点 雪国の「アマゾン先生」が伝えたいこと
2024.07.24

十数年かけ収集した2万点 雪国の「アマゾン先生」が伝えたいこと

 「雪国のアマゾン」として知られる南米アマゾンの資料約2万点を収集、保存している山形県鶴岡市の文化人類学者が、親子二人三脚で生物多様性を伝える企画展が注目されている。「自然と共生する先住民に謙虚に耳を傾けたら、きっとすてきな地球になれる」。持続可能な社会にしていこうと呼び掛ける。

結婚をめぐる「つながり」と「反発」の力は社会構造に影響していた…数理モデルでレヴィ=ストロースの謎を解く
2024.07.24

結婚をめぐる「つながり」と「反発」の力は社会構造に影響していた…数理モデルでレヴィ=ストロースの謎を解く

遠い地域の文化がなぜ似ているのか、これは文化人類学における一つの究極的な謎である。百年以上にわたり、文化人類学者たちは諸地域の文化を記述し、それらの間に構造的なパターンを見出してきた。本連載では、数理モデルのシミュレーションによって、文化を生む仕組みを調べることで、人間文化に普遍的な構造がどの

図解:アクセンチュア流「Microsoft Copilotの使い方」、「4つの効果とその仕組み」を解説
2024.07.24

図解:アクセンチュア流「Microsoft Copilotの使い方」、「4つの効果とその仕組み」を解説

 2023年11月に提供が開始された「Microsoft Copilot for Microsoft 365(以下、Copilot)」は、これまでビジネスパーソンが親しんだWordやExcel、PowerPoint、Outlook、Teamsなどに生成AI機能を加えるサービスだ。この組み込まれ

なぜ異なる地域で似た文化が生まれるのか…数理モデルが解明する「人間社会」の普遍性
2024.07.23

なぜ異なる地域で似た文化が生まれるのか…数理モデルが解明する「人間社会」の普遍性

昨年、バリ島に行った。夕暮れ時、燃え盛る炎の中、上裸の男達が口ずさむリズムにのったケチャダンス、洞窟の寺院から煙たいほどに立ちこめる香、銅鑼や鉄琴の響きが心地よいガムラン音楽。これらはどれも異国情緒に溢れるものであった。しかし、バリ人の方から、万物に神性を感じる世界観、祈りと祭り

5000年前に殺された「ビットルプマン」の驚きの生涯が判明、2つの異なる世界を生きていた
2024.07.18

5000年前に殺された「ビットルプマン」の驚きの生涯が判明、2つの異なる世界を生きていた

 1915年にデンマーク北部のビットルプ村で泥炭を掘っていたとき、砕けた頭骨を含む人骨と(この人物の殺害に使ったと思われる)こん棒、ウシの骨、器が見つかった。この人骨は「ビットルプマン」と呼ばれ、デンマークの先史時代に関する遺伝学的な研究の対象となった。2014年の研究は、ビットルプマンが別の

「男らしさ、日本人らしさは歴史的に作られた」社会をなんでも批判する構築主義者が気づかない視点
2024.07.13

「男らしさ、日本人らしさは歴史的に作られた」社会をなんでも批判する構築主義者が気づかない視点

 社会のあらゆることは固定的な本質を持たず、様々な作用の中で構築されてきた、と考える立場を「構築主義」という。最もわかりやすいのはジェンダーに関する議論である。そうした構築主義者に欠けている視点とは。※本稿は、中島啓勝『ておくれの現代社会論:○○と□□ロジー』(ミネルヴァ書房)の一部を抜粋・編

<今週の本棚・次回の予定>7月13日の毎日新聞書評欄は『南光』『コロナ禍と出会い直す』ほか
2024.07.08

<今週の本棚・次回の予定>7月13日の毎日新聞書評欄は『南光』『コロナ禍と出会い直す』ほか

 7月13日の毎日新聞朝刊「今週の本棚」で掲載予定の本の主なラインアップを紹介します。 ①川本三郎さん評『南光』(朱和之著、中村加代子訳・春秋社) ②大竹文雄さん評『コロナ禍と出会い直す 不要不急の人類学ノート』(磯野真穂著・柏書房) ③三浦雅士さん評

謎の古代人類デニソワ人、チベット高原で10万年あまり生存 新研究
2024.07.06

謎の古代人類デニソワ人、チベット高原で10万年あまり生存 新研究

(CNN) 古代人類のデニソワ人はチベット高原で10万年以上にわたり生存、繁栄していた――。そんな新たな研究結果が発表された。2010年に初めて発見された謎の古代人類、デニソワ人への科学的理解を深める研究結果となった。研究チームは中国甘粛省の夏河近郊、海抜3280メートルの白石崖

弥生時代の木棺に人骨、ガラス玉 大阪・茨木、珍しい遺物が続々
2024.07.05

弥生時代の木棺に人骨、ガラス玉 大阪・茨木、珍しい遺物が続々

 弥生時代の大規模な集落と墓域が見つかっていた大阪府茨木市の郡遺跡・倍賀遺跡で、人骨や青いガラス玉が残る木棺墓、鍵穴形の竪穴住居跡などが見つかり、市教育委員会と大阪府文化財センターが5日、明らかにした。両遺跡は300~400年間も継続した近畿でも屈指の集落遺跡。船を線刻した土器、銅鐸形土製品の

インドネシアの洞窟絵画、世界最古の芸術と判明
2024.07.05

インドネシアの洞窟絵画、世界最古の芸術と判明

【AFP=時事】インドネシアのスラウェシ(Sulawesi)島で2017年に発見された洞窟絵画が、これまで確認されているものの中で最も古い「芸術作品」だったことが分かった。研究結果が3日発表された。 研究の結果、大きなブタを3人が取り囲む様子が描かれた洞窟絵画の起源は、今から5万

月を目指すも、失敗に終わったミッションの歴史
2024.07.03

月を目指すも、失敗に終わったミッションの歴史

失敗を重ねながら進歩してきた。人類は何千年にもわたって月を永遠に手の届かない場所として見ていましたが、20世紀のテクノロジーによって探査機や着陸船、さらには人類までもようやく月に降り立つことができるようになりました。それにもかかわらず、歴史に刻まれた出来事から最近の

美術史を塗り替える大発見、約13万年前に作られた「エイの彫刻」
2024.07.02

美術史を塗り替える大発見、約13万年前に作られた「エイの彫刻」

考古学上の注目すべき発見の1つとして、ある研究チームが「人間の創造性を表している」と主張する、あるものを発掘した。それは古代のアカエイを描いた砂の彫刻だ。当初は単なる対称的な岩石層とみなされていたその発掘物は、南アフリカの南海岸沿いに位置するスティル湾の近くで2018年に発見され

資本主義を乗り越えるヒントは人類学が知っている…これからの時代を生き抜く「贈与のメカニズム」
2024.06.30

資本主義を乗り越えるヒントは人類学が知っている…これからの時代を生き抜く「贈与のメカニズム」

----------「人類学」という言葉を聞いて、どんなイメージを思い浮かべるだろう。聞いたことはあるけれど何をやっているのかわからない、という人も多いのではないだろうか。『はじめての人類学』では、この学問が生まれて100年の歴史を一掴みにできる「人類学のツボ」を紹介している。<

中国 「グローバルサウス」支援に意欲示す
2024.06.29

中国 「グローバルサウス」支援に意欲示す

 中国の習近平国家主席が外交方針を発表し、グローバルサウスと呼ばれる新興国や途上国を支援していく考えを示しました。「『グローバルサウス』はより開放的な姿勢で、手を携えて人類運命共同体の先頭に立って進むべきだ」(習近平国家主席) 習主席は28日、中国がかつてインドなど

躁鬱病に苦しんでいた若き日本人哲学者が、ある日突然「人類愛教」の教祖になり、崩壊し、そこから始めたこと
2024.06.27

躁鬱病に苦しんでいた若き日本人哲学者が、ある日突然「人類愛教」の教祖になり、崩壊し、そこから始めたこと

 哲学者の苫野一徳さんの著作『愛』は、20年の構想と、2年半の執筆期間を経て生まれた、「愛」の本質を解明する一冊です。 じつは、この本は苫野さんが長く躁鬱病に苦しんでいたことがきっかけで生まれました。 本作を書くに至った経緯について、刊行当時(2019年)に苫野さん

孫正義が“超AI”に言及、NVIDIAやOpen AIは逃した魚、しかし「準備運動は整った」
2024.06.24

孫正義が“超AI”に言及、NVIDIAやOpen AIは逃した魚、しかし「準備運動は整った」

自らの人生を振り返り、何も成し遂げていないことに気づき、悔しくて「大泣き」した孫正義氏、それから1年が経ち、ソフトバンクの使命がはっきりと見えたと語る。今回のひとこと「ソフトバンクの使命がはっきりと見えた。それは、人類の進化である。大きく出たが、本気でやる。私がやる

孫正義社長“人間をはるかに超えるAIを” 「ソフトバンクの使命は人類の進化」
2024.06.21

孫正義社長“人間をはるかに超えるAIを” 「ソフトバンクの使命は人類の進化」

ソフトバンクグループの孫正義社長は、人間をはるかに超えるAIを実現させ、人類の圧倒的な進化を遂げることに貢献したいと強調しました。ソフトバンクグループ・孫正義社長「ソフトバンクの使命がはっきりと見えました。ソフトバンクの使命、人類の進化であります。何をもって人類を進

ソン・ガン主演のNetflix「Sweet Home」シーズン3、予告ポスター&予告編を公開
2024.06.21

ソン・ガン主演のNetflix「Sweet Home」シーズン3、予告ポスター&予告編を公開

「Sweet Home -俺と世界の絶望-」シーズン3が、予告ポスターと予告編を公開した。7月19日に公開されるNetflixシリーズ「Sweet Home -俺と世界の絶望-」シーズン3は、怪物化の終わりで新人類の始まりを迎えることになった世界、怪物と人間の曖昧な境界の間で選択