# 自然科学

「琥珀のハチ」...新種を発見 いわき・8700万年前の昆虫化石
21時間前

「琥珀のハチ」...新種を発見 いわき・8700万年前の昆虫化石

 県立博物館(会津若松市)の猪瀬弘瑛(ひろあき)主任学芸員(40)が参加する共同研究グループは、いわき市大久町で見つかった琥珀(こはく)に入った約8700万年前の昆虫の化石が、ムカシホソハネコバチの新種であることを発見した。同博物館が2日、発表した。いわき市で琥珀が見つかることは国内では有名だ

「そこに女がいるからだ…」米国のバッタが繰り広げる“メス争奪戦”がまるで人間模様だった
2024.06.28

「そこに女がいるからだ…」米国のバッタが繰り広げる“メス争奪戦”がまるで人間模様だった

 野外研究の武者修行のため、文通相手の教授を頼ってアメリカに渡った「バッタ博士」。「ラバー(イースタン ラバー グラスホッパー)は湿地帯に浮かぶ小さな島を雌雄の出会いの場として使っている」という仮説を検証すべく、フィールドワークへと出かけた。観察や解剖を通して浮かび上がってきたラバーの繁殖行動

仮面ライダーもびっくり?米国の「ノロマなバッタ」が危機に繰り出す「驚異の必殺技」とは?
2024.06.27

仮面ライダーもびっくり?米国の「ノロマなバッタ」が危機に繰り出す「驚異の必殺技」とは?

 アフリカに生息するサバクトビバッタの研究者である筆者は、見聞を広めるために飛んだアメリカで、フィールドワーク中に「ノロマなバッタ」に出会う。彼らには天敵だらけの湿地帯で、野生動物から身を守る驚異の必殺技があったのだ。本稿は、前野 ウルド 浩太郎『バッタを倒すぜ アフリカで』(光文社新書)の一

「他の図鑑には類を見ない試行錯誤」の末「プランクトン」図鑑完成 小学館「NEO POCKET」
2024.06.25

「他の図鑑には類を見ない試行錯誤」の末「プランクトン」図鑑完成 小学館「NEO POCKET」

 小学館は、児童向けの小型図鑑「NEO POCKET」シリーズとして、「プランクトン:クラゲ・ミジンコ・小さな水の生物」を6月25日に発売した。B6判全176ページで、「児童向け図鑑では初めて、500種類以上のプランクトンを掲載した」という。「新種発見」「光るプランクトン」といった切り口から、

異形、微小…ほんとうにマニアックな甲虫の世界(野村周平/甲虫研究者)
2024.06.23

異形、微小…ほんとうにマニアックな甲虫の世界(野村周平/甲虫研究者)

 甲虫、すなわち昆虫綱コウチュウ目の昆虫は、全昆虫の約3分の1を占める昆虫界最大の目(もく)で、世界中で35万種以上が知られている。日本からは約1万種が知られ、おもにカブトムシ、クワガタムシ、テントウムシ、ホタル、カミキリムシ、ゾウムシなどがよく知られている。ここでは、他ではめったに紹介される

孫文でも毛沢東でもなく、地味な技術官僚が中国の恐竜史に名を刻んだワケ 江沢民と同い年の鄒家華の名が付いた経緯
2024.06.23

孫文でも毛沢東でもなく、地味な技術官僚が中国の恐竜史に名を刻んだワケ 江沢民と同い年の鄒家華の名が付いた経緯

 世界の恐竜研究史を塗り替える様々な発見が相次いだ中国は世界一の恐竜大国だ。一方で、新たな発見の陰には共産党政権の歴史や政治の影響も見え隠れする。中国の現地事情に詳しいルポライターで、3歳のときから恐竜図鑑にハマったという安田峰俊氏がまとめた『恐竜大陸 中国』(安田峰俊著、田中康平・監修、角川

しまね海洋館アクアス  小さな「スギウラヤクチクラゲ」展示
2024.06.22

しまね海洋館アクアス 小さな「スギウラヤクチクラゲ」展示

江津市と浜田市にまたがる「しまね海洋館アクアス」で、傘の直径が1センチほどという小さなクラゲが展示されています。傘の直径がおよそ1センチというこの小さなクラゲは、「スギウラヤクチクラゲ」です。この「スギウラヤクチクラゲ」は、アクアスの職員が浜田市の長浜港で採取しまし

モササウルスの化石の中からアンモナイト…その意味は? クリーニングを進めれば謎の生態に迫れるかも!
2024.06.22

モササウルスの化石の中からアンモナイト…その意味は? クリーニングを進めれば謎の生態に迫れるかも!

■サラリーマン化石ハンター・宇都宮聡さん 最近私は、外来研究員でもある大阪市立自然史博物館の化石処理室に週末ごとにこもって、ある化石のクリーニング(化石周辺の余分な岩を削り取る)作業を進めています。何の化石かというと、「海のティラノサウルス」とも呼ばれる大型海生爬虫類モササウルス

あまりにも「膨大」過ぎる「太陽」のエネルギーが「地球」にもたらすその圧倒的な「影響力」
2024.06.19

あまりにも「膨大」過ぎる「太陽」のエネルギーが「地球」にもたらすその圧倒的な「影響力」

----------「謎解き・海洋と大気の物理」、「謎解き・津波と波浪の物理」で知られるサイエンスライター保坂直紀氏による『地球規模の気象学』。風、雲、雨、雪、台風、寒波……。すべての気象現象は大気が動くことで起こる。その原動力は、太陽から降り注ぐ巨大なエネルギーだ

「万有引力」と「重力」の違いを子供に説明できますか?ちなみに「重力=万有引力」ではありません。
2024.06.19

「万有引力」と「重力」の違いを子供に説明できますか?ちなみに「重力=万有引力」ではありません。

 物理学でも最大の謎の一つとされているものが「重力」です。では、そもそも、重力とは何でしょうか。そこで、話題の書籍『宇宙はいかに始まったのか ナノヘルツ重力波と宇宙誕生の物理学』から、「重力」という言葉について解説します。 *本記事は、『宇宙はいかに始まったのか』(ブルーバックス

宇都宮市内で発見、新種のヒラアシキバチが話題に
2024.06.18

宇都宮市内で発見、新種のヒラアシキバチが話題に

 栃木県立博物館の学芸員が、宇都宮市内で見つけたハチが、新種と分かりました。現在、博物館に展示されていますが、SNSでも200万回ほど閲覧されるなど、話題になっています。 このハチは、キバチの一種のヒラアシキバチの新種です。体長は3センチほどで、胸の部分が褐色で、お腹に黄色と黒の

なぜ東北の火山分布は「すき間だらけ」なのか…その謎を解く、驚きの「マグマの熱い指」仮説
2024.06.17

なぜ東北の火山分布は「すき間だらけ」なのか…その謎を解く、驚きの「マグマの熱い指」仮説

 地球の大陸は謎だらけ。 地球表面を構成する岩石は、海洋底と陸で明確に異なる。火星や金星の表面を覆う岩石は、地球の海洋底の岩石と同じ「玄武岩」。地球の陸地を構成する「安山岩」は、火星や金星には存在しない。ほかの惑星には存在しない安山岩に、地球表面の3割が覆われている。

シマウマがシマ模様の理由は①体温調節②見つけにくいため どっち?身近な謎をサイエンス的に解説!
2024.06.15

シマウマがシマ模様の理由は①体温調節②見つけにくいため どっち?身近な謎をサイエンス的に解説!

科学の常識は、新しい発見や研究によって日々更新されています。パパママ時代の常識が「過去の学説」となっていることも多々。「ゆーまん博士」の漫画で、最新科学をキャッチアップしましょう。今回はシマウマの縞の謎に迫ります!シマウマのシマって不思議ですよね。だって鹿もゾウも水

「芸術品ですこれは」 放置していたら生き物のように枝が伸び……? 神秘的な物体の“意外な正体”に注目
2024.06.14

「芸術品ですこれは」 放置していたら生き物のように枝が伸び……? 神秘的な物体の“意外な正体”に注目

 研究用の物質が、いつの間にか美しく成長していた……!? 偶然生まれた、まるで樹氷の盆栽のような物体がX(Twitter)に驚きをもたらしています。 Xに画像を投稿したのは、生物や結晶の研究をしているいもらぼさん。結晶化させていた肥料を乾かそうと放置していたところ、一部が細長く上

あの「サカバンバスピス」がふわふわのぬいぐるみになってカプセルトイに登場 「かわいい」「2回まわしちゃった」と話題
2024.06.14

あの「サカバンバスピス」がふわふわのぬいぐるみになってカプセルトイに登場 「かわいい」「2回まわしちゃった」と話題

 自然科学や芸術をモチーフに玩具を製作するトイメーカー「いきもん」の「サイエンステクニカラー」シリーズから、「サカバンバスピス ぬいぐるみマスコット」がカプセルトイで登場しました。全国のカプセル自動販売機で販売中です。全4種で価格は1回400円。 フィンランドのヘルシンキ自然史博

「毒針なし」の新種スズメバチ ギャップが話題に
2024.06.14

「毒針なし」の新種スズメバチ ギャップが話題に

 栃木県立博物館の学芸員が2021年6月に見つけたハチが、新種だったと判明した。黄色と黒の模様が目立ち凶暴なスズメバチのようだが、毒針を持たない。人を刺さないというギャップからか話題を呼んでいる。毒針のように見える産卵管が特徴。栃木の旧国名にちなみ「シモツケヒラアシキバチ」と名付けられる予定だ

「南極でもスマホは使えます」沖縄市出身の観測隊員、昭和基地から同市の小学校に生中継 自然現象や生活の話に興味津々
2024.06.13

「南極でもスマホは使えます」沖縄市出身の観測隊員、昭和基地から同市の小学校に生中継 自然現象や生活の話に興味津々

 【沖縄】国立極地研究所(東京)の「南極教室」が6日、沖縄市立安慶田小学校(川根智恵美校長)で開かれた。第65次南極地域観測隊として南極の昭和基地に派遣されている同市出身の屋良朝之さん(31)が、同小4~6年生約200人に現地から生中継で南極の不思議や魅力を伝えた。(中部報道部・比嘉大熙)

果たして、マグマはどのようにできるのか…簡単には溶けない岩石をドロドロにする「3つの方法」
2024.06.13

果たして、マグマはどのようにできるのか…簡単には溶けない岩石をドロドロにする「3つの方法」

 地球の大陸は謎だらけ。 地球表面を構成する岩石は、海洋底と陸で明確に異なる。火星や金星の表面を覆う岩石は、地球の海洋底の岩石と同じ「玄武岩」。地球の陸地を構成する「安山岩」は、火星や金星には存在しない。ほかの惑星には存在しない安山岩に、地球表面の3割が覆われている。

樹木が生息する土壌に特有の微生物が落葉を効率的に分解、東大など実証
2024.06.12

樹木が生息する土壌に特有の微生物が落葉を効率的に分解、東大など実証

 森林において樹木が生息する土壌に特有の微生物の集まり(微生物叢)が落葉を効率的に分解していることを東京大学などの研究グループが野外実験で実証した。森林生態系の物質循環を担う微生物叢の働きに差があることを示しており、今後の森林保全において場所ごとに特有の微生物叢を保つことが重要だとしている。<

千葉大「高校生理科研究発表会」研究募集8/27-9/2
2024.06.12

千葉大「高校生理科研究発表会」研究募集8/27-9/2

 千葉大学は2024年9月28日、第18回高校生理科研究発表会を対面によるポスター発表の形式で開催する。オンラインによる発表資料の公開も併用。自然科学系の研究を8月27日から9月2日まで募集する。なお400件に達した時点で受付を終了する。申込みは高校(申込責任者)を通して行うこと。