宇都宮市内で発見、新種のヒラアシキバチが話題に

AI要約

栃木県立博物館の学芸員が、宇都宮市内で見つけた新種のハチが話題になっています。

ヒラアシキバチの新種は、スズメバチに似ていますが、刺すことがない特徴があります。

新種のハチは展示中であり、続けてシモツケヒラアシキバチとして調査を行う予定です。

 栃木県立博物館の学芸員が、宇都宮市内で見つけたハチが、新種と分かりました。現在、博物館に展示されていますが、SNSでも200万回ほど閲覧されるなど、話題になっています。

 このハチは、キバチの一種のヒラアシキバチの新種です。体長は3センチほどで、胸の部分が褐色で、お腹に黄色と黒の縞があり、一見するとスズメバチと見間違えそうですが、針のように見える部分は産卵管で、針がないため刺しません。

 県立博物館の学芸員栗原隆さんが、3年前に宇都宮市内の雑木林で見つけ、6匹を採集しました。国立科学博物館の、キバチの世界的研究家が調べたところ、胸の部分の色や黄色と黒の縞模様が、一般的なキバチと違っていることから、新種と判明しました。

 県立博物館によりますと、ヒラアシキバチは国内で8種類確認されていますが、新種の発見は18年ぶりで、県内で見つかったのは初めてということです。

 新種のハチは、今月30日まで展示されていて、7月にはシモツケヒラアシキバチと、和名が名づけられる予定です。

 一方、県立博物館がSNSに投稿すると、およそ200万回の閲覧があり、博物館としては過去最多を記録しています。SNSで情報提供を呼びかけると、宇都宮市内の高校生と、那須塩原市内の小学生が採集したハチが、博物館に持ち込まれ、シモツケヒラアシキバチと確認ができたということです。

 県立博物館では、展示が終わった後でも、シモツケヒラアシキバチの調査を続けていくことにしていて、情報の提供を呼びかけています。