# 生物多様性

「命を無駄にしたくない」ハスを食い荒らすミドリガメを“堆肥”に!ラムサール条約登録湿地『佐潟』復活の秘策 新潟市西区
18時間前

「命を無駄にしたくない」ハスを食い荒らすミドリガメを“堆肥”に!ラムサール条約登録湿地『佐潟』復活の秘策 新潟市西区

ハクチョウの飛来地として知られる新潟市西区の佐潟。1996年には水鳥の生息地として、国際的に重要な湿地を守るラムサール条約に登録されています。そんな佐潟が今、生態系の危機に瀕しています。その大きな原因となっているのは『外来種のカメ』。新潟

奄美のカニ2種が希少野生動植物に 鹿児島県が指定
2024.07.03

奄美のカニ2種が希少野生動植物に 鹿児島県が指定

 鹿児島県は2日、いずれも奄美大島に生息するムツハアリアケガニ科のコウナガカワスナガニとヨウナシカワスナガニの2種を新たに、県の希少野生動植物に指定したと発表した。今回の指定で県指定希少野生動植物は計57種(動物20種、植物37種)となった。 県自然保護課などによると、コウナガカ

顕微鏡での観察や実験も…小学生が「生物多様性」を学ぶ環境教室
2024.07.02

顕微鏡での観察や実験も…小学生が「生物多様性」を学ぶ環境教室

多様な植物を育てる長野市戸隠のナチュラルガーデンで、2日、子どもたちが環境や生物について学びました。「レモンだ」「めちゃめちゃレモンの香り」「あまい」ミントを摘んで香りを確かめる子どもたち。長野市の環境関連企業「ミヤマ」は自

セアカゴケグモの移動法ほか、クモの外来種の裏話(奥村賢一/クモ研究者)
2024.06.30

セアカゴケグモの移動法ほか、クモの外来種の裏話(奥村賢一/クモ研究者)

 外来種に関する問題は全ての生物分類群で度々話題になり、特に生態系や農林水産業に影響を与える種や、人への健康被害などを及ぼす種についてはどう対処していくかが問題となっている。近年特に注目されている種として、例えば昆虫類では毒の強いヒアリ、桜や桃の木を食害するクビアカツヤカミキリ、養蜂への影響が

世界最小「ボルネオゾウ」の野生種1000頭だけ…レッドリスト最新版で絶滅危惧種に
2024.06.27

世界最小「ボルネオゾウ」の野生種1000頭だけ…レッドリスト最新版で絶滅危惧種に

 各国の政府や環境団体などでつくる国際自然保護連合(IUCN)は27日、絶滅の恐れがある動植物をまとめた「レッドリスト」の最新版を公表した。東南アジア・ボルネオ島に生息し、世界最小とされるゾウ「ボルネオゾウ」が絶滅危惧種に指定された。 ボルネオゾウはアジアゾウの亜種で、パーム油が

野生生物の密猟さらなる対策を 奄美大島でセミナー 規制対象外種の大量持ち出しも
2024.06.26

野生生物の密猟さらなる対策を 奄美大島でセミナー 規制対象外種の大量持ち出しも

 世界自然保護基金(WWF)ジャパン(東京都)主催のセミナー「奄美大島における野生生物の密猟・持ち出し対策」が25日、鹿児島県奄美市名瀬のアマホームPLAZAであった。官民の担当者らが登壇し、生息フィールド、輸送、市場の各分野での取り組みを共有。登壇者からは、規制対象外の種の大量持ち出しや法の

人も生き物も喜ぶ森づくり、どうする? 市民団体が取り組む針葉樹と広葉樹の混交林の実践
2024.06.25

人も生き物も喜ぶ森づくり、どうする? 市民団体が取り組む針葉樹と広葉樹の混交林の実践

 人も生き物も喜ぶ森をつくるには-をテーマに「森林と市民を結ぶ全国の集い2024」のフィールドセッションが、福岡県八女市黒木町で開かれた。豊かな森林を守り育てるために市民はどう関わればよいのか。全国の学生を含む約40人が議論に耳を傾けた。 (特別編集委員・長谷川彰) NPO法人「

小笠原諸島・南鳥島沖のマンガン採掘、海洋環境アセスメントのモデル構築を/私たちに身近な生物多様性(40)
2024.06.24

小笠原諸島・南鳥島沖のマンガン採掘、海洋環境アセスメントのモデル構築を/私たちに身近な生物多様性(40)

小笠原諸島・南鳥島沖の深海に希少金属を含むマンガン団塊の有望な集積地が発見された。2025年には採鉱の実証実験を行う計画だ。その際、並行して進めてもらいたいのは海洋における環境アセスメントモデルの構築だ。(生きものコラムニスト=坂本 優)哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類などは、ひとま

徳之島ってすごい! 沖縄と奄美の講師が出張授業 徳之島の小学校で
2024.06.23

徳之島ってすごい! 沖縄と奄美の講師が出張授業 徳之島の小学校で

 沖縄こどもの国(沖縄市)と鹿児島県奄美市の奄美博物館による出張授業が21日、鹿児島県徳之島の天城町立岡前小学校(猪俣雅士校長、児童138人)であった。4年生15人が受講し、沖縄こどもの国広報担当の金尾由恵さん、奄美博物館学芸員の平城達哉さんが徳之島固有の生き物や島の自然環境の希少性について分

福井県で希少植物「ヒメザゼンソウ」盗まれたか…県域準絶滅危惧種、被害は数十株
2024.06.23

福井県で希少植物「ヒメザゼンソウ」盗まれたか…県域準絶滅危惧種、被害は数十株

 福井県嶺南地域の山中で絶滅の恐れがある希少植物のヒメザゼンソウ数十株が盗掘された可能性があることが6月21日、分かった。 ヒメザゼンソウはサトイモ科で、小さい花々が長さ4センチほどの濃い紫色の「仏炎苞(ぶつえんほう)」に覆われている。福井県のレッドデータブック(RDB)では嶺南

「ヌートリア」西日本中心に定着、各地で農作物が被害…南米原産の哺乳類
2024.06.22

「ヌートリア」西日本中心に定着、各地で農作物が被害…南米原産の哺乳類

 松山市は20日、愛媛県内では初めて、同市の中島で特定外来生物「ヌートリア」1匹を捕獲したと発表した。農作物への被害は確認されていないという。5月末に中島沖で泳いでいるのが目撃され、今月4日、県生物多様性センターがヌートリアと断定した。 ヌートリアは、南米原産の哺乳類で、国内では

米紙「絶滅の危機に瀕する日本のオオサンショウウオの保護活動が、日本の固有種だけでなく“中国種の保護”にもつながっている」
2024.06.21

米紙「絶滅の危機に瀕する日本のオオサンショウウオの保護活動が、日本の固有種だけでなく“中国種の保護”にもつながっている」

日本の川では運が良ければ、大きいもので体長150センチにもなる、珍しい両生類を見つけられるかもしれない。オオサンショウウオだ。日本の特別天然記念物に指定されているこの生き物を求めて、3月の寒い夜、京都大学大学院の学生たちが鴨川を捜索した。オオサンショウウオであればなんでもいいとい

悠仁さま 昆虫学の国際学術会議で共同研究者らと「ポスター発表」へ
2024.06.20

悠仁さま 昆虫学の国際学術会議で共同研究者らと「ポスター発表」へ

秋篠宮家の長男、悠仁さまが8月に開かれる昆虫学に関する世界最大規模の学術会議で「ポスター発表」をする研究グループのメンバーになっていることがわかりました。悠仁さまが、国際的な学術会議に研究成果を出されるのは初めてとみられます。悠仁さまがほかの研究者らと共同で「ポスター発表」という

生物多様性保全などに貢献 ブループラネット賞に国際科学者組織など
2024.06.19

生物多様性保全などに貢献 ブループラネット賞に国際科学者組織など

 地球環境問題の解決に貢献した個人や団体に贈られる「ブループラネット賞」の今年の受賞者を、旭硝子財団が19日、発表した。英ユニバーシティー・カレッジ・ロンドンのロバート・コスタンザ教授(73)と、国際科学者組織「生物多様性および生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)

オオサンショウウオ固有種保護へ、外来種や交雑個体を「見た目」で判別…「特定外来生物」指定
2024.06.19

オオサンショウウオ固有種保護へ、外来種や交雑個体を「見た目」で判別…「特定外来生物」指定

 日本固有種で国の特別天然記念物のオオサンショウウオを保護するため、政府は7月1日、固有種以外の外来種と交雑個体を「特定外来生物」に指定する。無許可での飼育や移動を禁じ、固有種との交配を防ぐのが狙いだ。指定は長年の懸案だったが、時間がかかった原因はその「見た目」にあった。(中部支社 小池拓海)

名物秘書として活躍するオオサンショウウオ  今月いっぱいでクビの危機!? 三重・名張市
2024.06.19

名物秘書として活躍するオオサンショウウオ  今月いっぱいでクビの危機!? 三重・名張市

優秀な秘書が今月いっぱいでクビになるかもしれないピンチに直面しています。その秘書とは、人ではなく“ある生き物”でした…。三重県名張市にある郷土資料館のプールにいたのは、つぶらな瞳にヌルっとした大きな体が特徴の世界最大級の両生類、オオサンショウウオです。その数、なんと約150匹!<

日本にも生息、世界でも珍しい「二種類の毒」を持つヤマカガシ
2024.06.18

日本にも生息、世界でも珍しい「二種類の毒」を持つヤマカガシ

ヘビの一種であるヤマカガシは、実に変わった生き物だ。数百万年にわたる進化は、動物界で他に類を見ない防衛機構をこのヘビに授けた。ヤマカガシは、皮膚との接触や食べることで人間に悪影響を受ける毒(ポイズン)と、牙などで体内に注入されることで悪影響を与える毒(ベノム)の両方を持つ。2つの

特定外来生物オオフサモ駆除 奄美市、広範囲で繁殖確認 ボランティア80人が参加
2024.06.18

特定外来生物オオフサモ駆除 奄美市、広範囲で繁殖確認 ボランティア80人が参加

 環境省奄美野生生物保護センターと鹿児島県奄美市は17日、同市名瀬の仲勝川で特定外来生物の水生植物「オオフサモ」の調査・駆除作業を展開した。ボランティア約80人が参加し、腰まで水に漬かって手作業で株を抜き取った。オオフサモは地下茎で広がるほか切れた根茎からも再生するとされ、参加者は計画的な防除

環境配慮の農業者、熊本は九州最多の303人 みどりの食料システム法で認定 全国は1万5千人超え
2024.06.17

環境配慮の農業者、熊本は九州最多の303人 みどりの食料システム法で認定 全国は1万5千人超え

 農林水産省は14日、みどりの食料システム法に基づき、農林水産物の生産段階で環境負荷低減に取り組む認定生産者が、5月末時点で1万5千人を超えたと発表した。熊本県は九州で最多の303人だった。 認定制度は環境に優しい農林水産業を後押ししようと、2022年の法施行に伴い農水省が提唱を

「何か、用か?」電線の上から鋭い眼光 「最近里山では見なくなった」希少種の鳥と出合う
2024.06.14

「何か、用か?」電線の上から鋭い眼光 「最近里山では見なくなった」希少種の鳥と出合う

 電線の上から鋭い眼光が―。長野県飯綱町の森林に近い農耕地帯で猛禽(もうきん)類の野鳥にカメラを向けると、キッとにらみつけられた。「何か用か?」とでも言いたげだ。 図鑑で調べてみるとタカ科のサシバだった。県版レッドリストで絶滅危惧1B類に指定されている希少種だ。 日