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「息子と会えないのは寂しいけど…」女子バレー岩崎こよみ(35歳)涙で明かした代表復帰の本音「母になってから、自分にも優しくなれた」
バレーボール女子日本代表がネーションズリーグでパリ五輪切符獲得のラストチャンスに挑む。
現在は獲得圏内の8位に位置し、プレッシャーの大きな舞台で安心感や明るさを重視した戦いを展開。
日本代表のセッター岩崎こよみは表情豊かにプレーし、チームの強化に注力している。
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バレーボール女子日本代表にとってパリ五輪切符獲得のラストチャンスであるネーションズリーグが、28日から予選ラウンド第2週を迎える。
第1週では、世界ランキング1位のトルコにフルセットで勝利。ポーランドには敗れたが3勝1敗で終えた。
日本はネーションズリーグ予選ラウンド終了時(6月16日)の世界ランキングがアジア最上位、または出場権未獲得の国のうち上位3位以内に入れば出場権を獲得できる。現時点では獲得圏内の8位につけている。
五輪切符がかかるプレッシャーの大きな舞台で、日本代表の眞鍋政義監督は、技術力はもちろん、ベテランがコートにもたらす安心感や明るさを重視していることがうかがえる。
ミドルブロッカーには33歳の渡邊彩(日立Astemoリヴァーレ)を先発起用。リベロには、昨年のパリ五輪予選ではメンバーに入っていなかった29歳の小島満菜美(NECレッドロケッツ)。そしてセッターは、A代表に5年ぶりに復帰した35歳の岩崎こよみ(埼玉上尾メディックス)を全試合先発で起用している。
岩崎はコート幅9mをフルに使ったバランスのいいトスワークで攻撃を偏らせず、サーブレシーブが乱れた場面も懸命にカバーし攻撃につなげた。日本のセッターとしては長身の175cmの高さや、持ち前のスパイク力も生かし、意表を突くツーアタックで得点を奪ったり、自身がトスを上げられない場面ではライトに開いてトスを呼ぶこともあった。
満面の笑みで喜んだり、悔しがったり、時にはゴメン! と目一杯申し訳なさそうに謝ったり、非常に表情豊かにプレーしている印象だ。
大会が始まる前、岩崎はこう語っていた。
「バレーボールであれ、プライベートであれ、みんなそれぞれ悩みもあるし、大変なことも抱えている。私もそうですけど、そういうことを含めて支え合えるような、弱みも見せられるようなチームになれば、もっと強くなるんじゃないかなと思う。
私は一番“年上”っていうふうに見られるし、しっかりした人と思われがちなんですけど、全然そんなことないので(笑)。下の子たちもあまりピリピリせず、バレーとは別のところでストレスを感じたり、変な気を使うことがないように、あえて自分も弱みを見せていければなと思います。自分もそのほうが楽だし」
いつも凛としているイメージの岩崎の弱みは想像しにくいが、「たくさんありますよ」と笑った。
「公の場で発言するのもものすごく苦手だし、バレーの技術もメンタルも、そりゃあもうたくさん課題はありますし、子供に会えなくて寂しいという気持ちもある。年齢を重ねて衰えてきていると感じる体も心もありますし、ほんと、いろいろあります」