バレーボール男子、強豪・イタリアに逆転負けで初黒星 次は北九州Rで石川祐希&高橋藍が参戦へ

AI要約

日本はネーションズリーグ男子大会でイタリアに1―3で敗れ、初黒星を喫した。

第1セットを取った日本だが、第2、第3セットはイタリアに連取された。

次なる北九州Rに向けて、主力選手石川祐希と高橋藍が合流予定でチームの布陣が更に厚みを増す。

バレーボール男子、強豪・イタリアに逆転負けで初黒星 次は北九州Rで石川祐希&高橋藍が参戦へ

◆バレーボール ネーションズリーグ男子リオデジャネイロ大会 イタリア 3(23―25、25―16、25―17、25―17)1 日本(25日、ブラジル・リオデジャネイロ)

 1次リーグ第4戦が行われ、世界ランク3位の日本は、2022年世界選手権王者の同4位・イタリアと対戦。第1セット(S)の接戦を取り切ったものの、第2S以降は、イタリアに連取されてセットカウント1―3の逆転負け。開幕からの連勝は3で止まり、今大会初黒星を喫した。

 第1Sは大塚達宣、山内晶大主将、宮浦健人、20歳の甲斐優斗、エバデダン・ラリー、セッターの深津旭弘が先発。リベロは小川智大が入った。序盤はリードされたが、13―15から左利きのオポジット・宮浦がライトからクロスに、14―16ではレフトからスパイクを決めた。23―23ではビッグサーバー・西田有志を起用。サーブで相手守備を崩して得点につなげ、セットポイントを握ると、200センチのアウトサイドヒッター甲斐がレフトから力強く決めきった。

 世界最高峰リーグのイタリア1部セリエAで活躍する選手がそろう強豪・イタリアから第1Sを先取した日本だが、第2、第3Sは相手の精度の高いサーブ、後衛からのアタックなどに押され、連取された。

 セットカウント1―2の第4Sではアウトサイドヒッターの高梨健太、ミドルブロッカーの高橋健太郎らを起用。中盤は高橋健、山内のクイックがうまく決まり、12―16では高梨がレフトからスパイクを浴びせた。14―17の場面では、宮浦のこの日3本目のサービスエース。日本の得点源はチーム最多20得点で引っ張ったが、チームは安定したサーブから多彩な攻撃を仕掛けてくるイタリアを前に及ばなかった。試合後、世界ランクは入れ替わり、今大会初黒星の日本は、同4位に後退した。

 ブラジルラウンド(R)は、イタリア1部でプレーし、シーズンを終えたばかりの石川祐希と高橋藍は、チームに同行せず、国内に残って別調整。2人の主軸を除いたチーム編成となったが、イタリア以外のチームに勝利し、3勝1敗の勝ち点8で終えた。次は6月4日から1次リーグ第2週の北九州Rが始まる。このRから主軸の石川と高橋藍が合流予定で、更に厚みが増した布陣となる。

 福岡・北九州市の西日本総合展示場新館で行われる北九州Rの日本の初戦は、6月4日にイランと対戦する。昨年大会で銅メダルを獲得し、同年のパリ五輪予選では16年ぶりの自力での切符を手にした日本。パリ五輪前最後の今大会では五輪のシードを意識した戦いとなり、目標の「昨年を上回る成績」で五輪本番へ弾みをつけていく。

◆ブラジルRの日本の日程

 ▽22日 3―1アルゼンチン

 ▽23日 3―0セルビア

 ▽24日 3―2キューバ

 ▽25日 1―3イタリア