バレーボール男子、キューバに劇的逆転勝利で開幕3連勝 宮浦健人「パリ五輪にこの経験を生かす」

AI要約

日本はキューバにフルセットの末に勝利し、開幕3連勝を飾った。

第5セットで8度のマッチポイントをしのぎ、最後は西田有志がライトからスパイクを決めきった。

日本はパリ五輪に向けて大きな経験を生かしていく意向。

バレーボール男子、キューバに劇的逆転勝利で開幕3連勝 宮浦健人「パリ五輪にこの経験を生かす」

◆バレーボール ネーションズリーグ男子リオデジャネイロ大会 日本 3(18―25、25―22、25―23、19―25、22―20)2 キューバ(25日、ブラジル・リオデジャネイロ)

 1次リーグ第3戦が行われ、日本はキューバにフルセットの末に勝利し、開幕3連勝を飾った。過去の対戦で16勝56敗の難敵に対し、セットカウント2―2の第5セットで、日本は8度のマッチポイントをしのぎ、21―20から最後はエース・西田有志がライトからスパイクを決めきった。この日先発したオポジットの宮浦健人は「いつ、誰がコートに立っても、同じようにプレーしている。大きな試合を取れてとてもうれしい。パリ五輪に向けて、この大きな経験を生かしていきたい」と振り返った。

 第1セットは宮浦、対角には36歳のベテランセッターの深津旭弘、アウトサイドヒッターの富田将馬、高梨健太、ミドルブロッカーの小野寺太志、高橋健太郎が先発。リベロは山本智大が入った。だが、開幕2連勝で波に乗るキューバの攻撃陣の勢いに飲まれた。相手の剛速球サーブに苦戦し、いい形で攻撃につなげられない展開。中盤で点差を広げられ、7点差で先取された。

 第2セットは途中から二枚替えで入った西田が18―18から3連続サービスエースでグッと流れを率い寄せた。セットカウント1―1の第3セットは、このセットで先発した23歳のアウトサイドヒッター大塚達宣が躍動。16―17の場面でレフトからスパイクを決めると、セットポイントから最後は宮浦がバックライトから強打を決めた。

 第4セットを失った日本は第5セットで西田、200センチのアウトサイドヒッター甲斐優斗を先発起用した。2人の力強いスパイクで食らいついた。中盤にリードが広がり、先にマッチポイントを握られる苦しい展開からも甲斐は果敢に攻めたサーブを打ち込み、13―14では小野寺太志がブロックでシャットアウト。高橋健太郎のクイックもうまく決まり、一丸となってキューバに競り勝った。

 ブラジルラウンド(R)は、イタリア1部でプレーし、シーズンを終えたばかりの石川祐希と高橋藍は、チームに同行せず、国内に残って別調整。2人の主軸を除いたチーム編成となっており、アウトサイドヒッターの甲斐や大塚、富田、高梨らの活躍が1つのカギを握っている。

 昨年大会で銅メダルを獲得し、同年のパリ五輪予選では16年ぶりの自力での切符を手にした日本。パリ五輪前最後の今大会では五輪のシードを意識した戦いとなり、目標の「昨年を上回る成績」で五輪本番へ弾みをつけていく。

◆ブラジルRの日本の日程

 ▽22日 3―1アルゼンチン

 ▽23日 3―0セルビア

 ▽24日 3―2キューバ

 ▽25日(26日午前2時) イタリア