幕下若碇、新十両確実に「子どもの頃から夢だった」19歳の小兵、元幕内大碇の長男

AI要約

西幕下2枚目の若碇が千秋楽で勝ち越しを決め、新十両昇進を確実にした。

若碇は子どもの頃から関取になることを夢見ており、勝利を喜んでいる。

若碇は身長176センチ、体重118キロと小兵ながら、昨年の初場所以来すべて勝ち越しを続け、目標は父の番付を超えること。

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇22日◇東京・両国国技館

 西幕下2枚目の若碇(19=伊勢ノ海)が千秋楽で勝ち越しを決め、来場所での新十両を確実とした。「子どもの頃から関取になることが夢だった。今日勝てて良かった」と実感を込めた。

 西十両14枚目欧勝海との一番は長い取組に。「我慢勝負だなと思った。こらえられたけれど、あきらめずに相撲を取れた」。最後は掛け投げで相手を裏返した。

 伊勢ノ海部屋の部屋付きの甲山親方(元前頭大碇)の長男。「小さいときに母親が他界し、男手ひとつで育ててもらった。まずは1つ、恩返しできたかな」と感謝。「目標の1つは父の番付(最高位は前頭11枚目)を超えること」。身長176センチ、体重118キロと小兵ながら、昨年の初場所の初土俵以来すべて勝ち越し。着々と番付を上げてきた。

 名門・埼玉栄高時代には主将を務めた。今場所で引退した元大関貴景勝は先輩で、目指す力士の1人。「見えないところでたくさん努力されていたと聞いている」。自身も稽古を重ね、さらに強くなる。【奥岡幹浩】