大谷翔平が好機で見逃し三振で天仰ぐ、本拠地ファンからは大ブーイング 3打席目までは無安打無盗塁

AI要約

ロサンゼルスで行われたドジャース対ロッキーズ戦で、大谷翔平投手が見逃し三振を喫し、ファンからブーイングを浴びる場面があった。

大谷は前日に記録を更新する大活躍を見せ、連続プレーオフ進出も決定。その絶好調ぶりが試合開始前から注目を集めていた。

ドジャースはナ・リーグ西地区首位を維持しているが、地区優勝へのマジックがパドレスによって消滅する可能性もある。

大谷翔平が好機で見逃し三振で天仰ぐ、本拠地ファンからは大ブーイング 3打席目までは無安打無盗塁

◆米大リーグ ドジャース―ロッキーズ(21日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が21日(日本時間22日)、本拠地・ロッキーズ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、同点に追いついた直後の4回2死一、三塁の3打席目は、見逃し三振に倒れ、思わず天を仰いだ。低めのシンカーに手が出ず、本拠地のファンからは際どいコースの判定に大きなブーイングが起こった。

 ロッキーズの先発はクワントリル。22年には15勝を挙げたこともある右腕は今季、試合前の時点で27試合に登板して8勝10敗、防御率4・68だった。大谷はこれまで本塁打こそないが、12打数4安打の打率3割3分3厘。今季は6月に2度対戦し、17日(同18日)には3打数2安打1打点だった。

 1点を追う初回先頭の1打席目は、MVPコールが巻き起こる中だったが、三ゴロに倒れた。大谷シフトで二塁ベース寄りを守っていた三塁手の正面への当たりだった。3点を追う3回2死走者なしの2打席目は4球連続ボールで四球。盗塁への期待も高まったが、続くベッツが初球を左翼席に運ぶ18号2ランで、1点差に迫った。

 19日(同20日)の敵地・マーリンズ戦は歴史に残る大活躍。試合前は「48発&49盗塁」だったが、自己最多を更新する3本塁打、6安打、10打点の大暴れ。2盗塁も決め史上初の「50―50」を達成したどころか、「51―51」とした。チームは20―4で大勝して、12年連続となるプレーオフ進出も決定。試合後にはグラスに入ったシャンパンで乾杯して控えめに喜びを分かち合った。さらにロサンゼルスに戻った前日20日(同21日)のロッキーズ戦でも3打席目に中堅へ52号2ランを放つなど4打数3安打2打点で52個目の盗塁となる二盗も決めて「52―52」となった。直近2試合で4本塁打を放つなど、10打数9安打12打点、3盗塁と絶好調だ。

 この日はレギュラーシーズンで今季最後となる本拠地での土曜日の試合。来場者には大谷Tシャツが配布される一戦とあって、試合開始5時間以上前から球場外には行列が出来ていた。大谷&デコピンボブルヘッド人形が配布されて愛犬のデコピンが始球式を行った8月28日(同29日)の本拠地・オリオールズ戦でも先頭打者本塁打を放っており、主役の活躍に注目が集まっている。

 ナ・リーグ西地区首位を走るドジャースは、地区優勝へのマジックを「5」としているが、この試合で敗れて4ゲーム差のパドレスが勝つと、直接対決3試合を残しているためマジックは消滅する。