アルゼンチンが1点差で6年ぶり南ア撃破! ラグビー南半球4カ国対抗戦で初Vに望み

AI要約

南アフリカは18年8月以来6年ぶりにアルゼンチンに敗れ、4勝32敗1分けとなった。

アルゼンチンは3勝2敗で初優勝への望みをつなぎ、南アフリカは4勝1敗で初黒星を喫した。

両チームは最終戦に向けて28日に南アのムボンベラで対戦する予定だ。

アルゼンチンが1点差で6年ぶり南ア撃破! ラグビー南半球4カ国対抗戦で初Vに望み

 ◇南半球4カ国対抗戦ザ・ラグビーチャンピオンシップ第5節 南アフリカ ― アルゼンチン(2024年9月21日 アルゼンチン サンティアゴ・デル・エステロ)

 ラグビー世界ランキング7位のアルゼンチンがW杯2連覇中で同1位の南アフリカに29-28(前半26-22)で逆転勝ちし、3勝2敗として初優勝に望みをつないだ。南ア戦の勝利は18年8月以来6年ぶりで、通算対戦成績は4勝32敗1分け。引き分けでも5年ぶりの優勝だった南アは今大会初黒星で4勝1敗。両チームは28日に南アのムボンベラで最終戦を戦う。

 前節から先発3人を替えたアルゼンチンに対し、南アは10人と大幅に入れ替えた。フランカーのコリシ主将やP・デュトイ(トヨタ)、CTBデアレンデ(埼玉)、WTBコルビ(東京SG)らが欠場し、フッカーのマークス(東京ベイ)が今大会初先発。前半4分にFBファッシ、同8分にCTBクリエル(横浜)がトライを挙げるなど13分までに17-0とリードした。

 だが、ここから地元アルゼンチンが猛反撃。前へ出てくる南アのディフェンスを細かいパスで崩し、15分にWTBカレーラスがトライを挙げると、南アWTBアレンゼが危険なタックルでイエローカードを受けた数的優位を生かし、22分にフランカーのマテーラ(三重)が左中間インゴールを陥れた。27分には右ゴール前ラインアウトからプロップのスクラビーが飛び込み、19-17と逆転。35分にもPKからの速攻でSOアルボルノスがトライを決めたが、南アも39分にSHライナーがトライを返して22-26で折り返した。

 後半は南アが4分にSOポラードのPGで1点差とすると、同8分にロックのエツベスが途中出場し、ビクター・マットフィールド氏(現日本代表テクニカルアドバイザー)に並ぶ同国代表最多記録の通算127キャップをマーク。11分には途中出場のSOリボックがPGを決め、28-26と試合をひっくり返した。しかし、後半はミスが目立っていたアルゼンチンは29分にアルボルノスのPGで29-28と再逆転。その後は激しいディフェンスで失点を食い止め、南アは39分にリボックが決まれば逆転のPGを外した。

 アルゼンチンは1次リーグで日本を破るなど4位に入った昨秋のW杯フランス大会後、元代表主将のフェリペ・コンテポーミ氏がヘッドコーチに就任。今大会ではニュージーランド、オーストラリア、南アをそれぞれ破り、前節のオーストラリア戦では67-27と歴史的大勝を収めていた。