【オールカマー予想】7番人気までの組み合わせ方カギ? 過去データから探るGII戦

AI要約

競馬は今週末も「中山・中京」の2場開催となる。日曜日には中山でGII・オールカマー、中京でGII・神戸新聞杯が行われる。

1番人気馬の成績は微妙で、3番人気馬が馬券圏内キープ率が高い。5~7番人気馬が活躍する傾向があり、7番人気までの組み合わせが重要。

枠順にはやや内枠勢が優勢で、1枠1番馬は活躍している。関東馬が好走し、中山芝2200mのコースにはコース得意な馬が浮上する可能性がある。

【オールカマー予想】7番人気までの組み合わせ方カギ? 過去データから探るGII戦

 競馬は今週末も引き続き「中山・中京」の2場開催となる。

 重賞は日曜日にふたつ。まずは中山競馬場でGII・オールカマー(中山・芝2200m)、そして今年は中京競馬場で菊花賞トライアルGII・神戸新聞杯(中京・芝2200m)が行われる。

 どちらも先のGI戦に向けての大事な前哨戦。今週はこのうちから中山のオールカマーをピックアップ。過去10年データを使って馬券ヒントを探っていく(オールカマー14年は新潟競馬場開催です)。

1.半信半疑の1番人気馬?

 いつものように、まずは上位人気馬のチェックから。

 オールカマーは過去10年、1番人気馬はわずか2勝。勝っているのは16年ゴールドアクター、18年レイデオロでどちらも関東馬。成績は[2-3-0-5]。半分は馬券圏外にとなる微妙な結果だ。19年レイデオロ、20年ミッキースワロー、21年レイパパレ、22年デアリングタクトという錚々たるメンバーが馬券圏外に負けている。昨年は1番人気馬タイトルホルダーが2着と頑張ったが、果たして今年は…。

 ちなみに2番人気馬成績は[2-1-1-6]、3番人気馬成績は[1-3-3-3]。馬券圏内キープ率は3番人気馬が70パーセントと一番高い。

2.7番人気までで馬券は決まる?

 1番人気がしっかりしていない分、ときには高配当も飛び出すオールカマー。

 しかし意外にも、人気薄馬はさほど活躍はしていない。8番人気以降で馬券になっているのはただ1頭。新潟競馬場開催だった14年に3着となった12番人気クリールカイザーだけだ。

 つまり馬券圏内30頭中、29頭は「7番人気まで」で占有。特に活躍しているのは5~7番人気。上位人気3頭で決まった18年以外はすべてこの「5~7番人気馬」が1頭必ず絡んでいるのだ。馬券作戦としては、決めた軸馬からこのゾーンに流すのが正攻法。7番人気までの組み合わせ方がこのレースのキモになりそうだ。

3.枠順に有利不利なしは中山芝2200mの特徴?

 中山芝2200m戦といえば、先週のセントライト記念と同じ距離コース。セントライト記念では「枠順による有利不利はさほどなし。それでもやや内枠優勢」と指摘したが、オールカマーの枠順有利不利も大体同じような傾向となる。

 まずは勝ち馬。なんと過去10年ですべての枠から1着馬が出ている。数ある重賞のなかでも極めてレアなケースといえる。しかし馬券圏内30頭をトータルで見ると、やや内枠勢が優勢。外枠になるほど馬券圏内が少なくなっている。迷ったら内枠ということだ。

 なかでも1枠1番馬はこのレースでは活躍しており、過去10年で[1-4-0-5]と半分の年で連対している。今年も1枠1番の馬はチェックしておきたい。

4.関東馬が強いレース?

 これも先週のセントライト記念と同様に、オールカマーもわりと関東馬が好走するレース。過去10年、すべての年で関東馬が上位3着以内に必ず絡んでいる。21年は上位3頭すべて関東馬で独占していた。馬券圏内30頭の内訳では関東馬18頭・関西馬12頭である。

5.再好走傾向は、強い? それとも弱い?

 オールカマーの開催距離は中山の芝2200m。

 いわゆる非根幹距離で、中途半端な特殊コース感はある。そのせいか能力ある馬でも取りこぼすこともあるし、人気薄でもコース得意な馬は一気浮上もあるというわけだ。

 特に2007年から2009年までこのレースを3連覇したマツリダゴッホは、完全にお得意のコースだった。しかも同馬は同じコース距離のGII・AJCC、さらには有馬記念も勝っているいわゆる中山巧者だ。

 過去20年を見れば、ほかにもドリームジャーニー、トウショウシロッコ、ウインキートスなどが複数年に渡ってオールカマーでは複数回馬券圏内になっている。さらに同じコース距離のセントライト記念、AJCCを加えれば、中山芝2200m戦で複数回好走している馬はかなり多い。今年もこのコースで好走経験ある馬は外せないのかも…。