大谷翔平、得点圏で実に8打席ぶりの凡退 『ミスター・ゼロ』と呼ばれた解説者もだまされた配球に見逃し三振

AI要約

地元でのロッキーズ戦で大谷翔平選手は3打数1安打を記録。盗塁と四死球、三振もあった。

大谷は得点圏に走者を置いて打てないという批判に応え、得点圏での活躍を続けている。

大谷はRISPでの打率を徐々に上げ、今季は2割5分9厘まで伸ばしている。

大谷翔平、得点圏で実に8打席ぶりの凡退 『ミスター・ゼロ』と呼ばれた解説者もだまされた配球に見逃し三振

◇21日(日本時間22日) MLB ドジャース3―6ロッキーズ(ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手(30)は地元のロッキーズ戦で3打数1安打。盗塁と四死球、三振が1つずつあった。また、9回の二盗で今季53盗塁とし、シーズン「52本塁打、53盗塁」とした。

 もう「得点圏に走者を置いて打てない」とは言わせない。4回2死一、三塁の第3打席、カウントは2―2。ここで地元中継局スポーツネットLAのオーレル・ハーシュハイザー解説者は「ここは緩い変化球か内角に外れる直球だ。直球をストライクゾーンには投げたくないはずだ」と予想した。だが、結果は真ん中低めの152キロ直球で見逃し三振。通算204勝、59イニング連続無失点のメジャー記録保持者で『ミスター・ゼロ』と称される同解説者もだまされた配球で、大谷も「これはしょうがない」といった表情でベンチに引き揚げた。

 これが、実に得点圏に走者を置いて(RISP)で8打席ぶりの凡退だった。それまでの2試合はRISPで驚異の7打数7安打、4本塁打、2二塁打、12打点。

 今季は4月こそRISPで打率1割8分4厘(38打数7安打)と苦しみ、同局のエリック・キャロス解説者は4月30日、「走者を置いて必要なのシングルヒットだ。ヒーローになる必要もないし、飛距離600フィート(約183メートル)の打球も必要ない。彼がやりたがっているような信じられないことは、得点圏で必要ない」と苦言を呈していた。

 だが、もともと好機に強く、2021~23年(当時エンゼルス)はRISPでいずれもア・リーグトップのOPS1・153、長打率・689をマーク。エンゼルス時代の同僚トラウトも4月に「きっと大丈夫だ。まだRISPのサンプル数が少ないだけで、あいつは大丈夫だよ」と太鼓判を押していた。

 実際、今季はこれでRISPの打率2割5分9厘(139打数36安打)、OPS・843まで上げている。