ラグビー・エディーJAPAN 5年ぶり優勝ならず…後半に大量失点でフィジーに完敗

AI要約

日本はフィジーに17-41で敗れ、パシフィック・ネーションズカップ2024で準優勝に終わった。

日本は前半にリードを奪うも、後半に連続トライを許して敗戦。ジョーンズHCは力負けを認めた。

日本は「超速ラグビー」を目指し、若手の成長を感じつつ、ニュージーランド戦を控える。

ラグビー・エディーJAPAN 5年ぶり優勝ならず…後半に大量失点でフィジーに完敗

 ◇ラグビー アサヒスーパードライ パシフィック・ネーションズカップ2024決勝 日本17-41フィジー(2024年9月21日 大阪・花園ラグビー場)

 世界ランキング13位の日本は、同10位で昨年のW杯で8強入りしたフィジーに17―41で敗れ、準優勝に終わった。前半20分にCTBディラン・ライリー(27=埼玉)が鮮やかな個人技からトライ。一時は7点をリードしたが、後半は要所のミスで流れをつかめず、立て続けにトライを許した。5年ぶりの優勝を逃し、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、64)復帰後の初タイトル獲得ならず。フィジーは2年連続7度目の優勝を飾った。

 5年ぶりの頂点には届かなかった。3―3で迎えた前半20分、日本はスクラムからSH藤原の素早い球出しで展開。最後はライリーが自陣から相手5人をかわしてインゴールに飛び込んだ。だが、同32分にトライを許して追いつかれると、後半19分からは4連続トライを献上。17―41の敗戦にジョーンズHCは力負けを認めた。

 「今回はフィジーに勝る部分はなかった。ハードワークをもう少し長い時間、続けること。そのレベルにはまだ達していない」

 第2次エディー・ジャパンが掲げるのが「超速ラグビー」だ。27年W杯での8強入りを最低限の目標に置き、より速いテンポを求めた。昨秋のW杯フランス大会で8強入りした難敵との一戦。現在地を図る上では貴重な場で、まだ日本の力は及ばなかった。

 ただ、今大会を通じてスタイルは徐々に浸透。若手の活躍も見られ、指揮官は「(強化は)思っていたよりも早く進んでいる」と手応えを口にした。10月には過去に一度も勝ったことがないニュージーランドとの対戦を控え、言葉に力を込めた。「いかに勝つか。史上初めてニュージーランドに勝つチームになりたい」。オールブラックスに本気で挑み、3年後の大舞台に向け、希望の灯をともす。