至学館、東海大会出場決める 1年生エース・尾崎陽真が96球完封【秋季高校野球愛知県大会】

AI要約

秋季高校野球愛知県大会準決勝で、至学館が名古屋たちばなを完封し、決勝進出と東海大会出場を決めた。

1年生エースの尾崎陽真投手が快投し、完封を果たし、次なる戦いに意気込む。

尾崎は先輩の伊藤幹太投手に続き、チームをセンバツ出場目指して盛り上げている。

至学館、東海大会出場決める 1年生エース・尾崎陽真が96球完封【秋季高校野球愛知県大会】

◇21日 秋季高校野球愛知県大会準決勝 至学館2―0名古屋たちばな(小牧市民)

 至学館は1年生エースの尾崎陽真投手が96球で名古屋たちばなを完封し、決勝進出を決めるとともに来春のセンバツ出場校を決める際の重要な選考資料となる秋季東海大会(10月19、20、26、27日、静岡・草薙など)出場を決めた。

 1年生エースの快投が止まらない。今大会全4試合で先発の至学館・尾崎が3度目の完投。それも東海大会の切符を懸けた大事な準決勝で、高校入学後初の完封も果たした。奪三振はわずか1で、打たせて取る投球で名古屋たちばな打線を96球で7安打に封じた。

 尾崎は「東海大会に出たかったので、気合で相手バッターに向かった。県大会で一番いいピッチングができたと思う」と初々しく笑った。

 今夏はベンチ外。新チームから背番号1をつけ、今大会の名古屋地区予選で初登板したばかりだ。直球の最速は129キロと決して速くはないが、鈴木健介監督に持ち味の制球力を買われてエースに抜てきされた。「監督から僕を中心に回すと言われたので、責任を持ってやっていきたい」。覚悟を持って大会に挑んでいる。

 背中を追うのは、中学時代の名古屋ゴールデンファイヤーズの先輩でもあるOBの伊藤幹太投手(現中京大)。伊藤は至学館で1年生だった2021年と、翌22年も2年連続でチームを秋の東海大会に導いた。

 この先は、先輩が成し遂げられなかった愛知県大会制覇と、センバツ出場を目指す戦いが始まる。「気合は負けず、頭は冷静に投球したい」。夏の甲子園を経験した中京大中京との決勝も強気で挑む。