「想定外」こそ大谷の魅力 栗山英樹さん、勝利追求の姿勢称賛―米大リーグ

AI要約

大谷翔平選手は米大リーグ初のシーズン「50本塁打、50盗塁」を達成し、栗山英樹監督も驚きと称賛している。

大谷は手術を受けた右肘でのプレーが制限されず、走塁の才能を存分に発揮している姿が見どころとなっている。

チームの勝利に貢献するため、投手としての能力に代わる方法として走塁を選んだ大谷翔平の成長が栗山さんによって支持されている。

「想定外」こそ大谷の魅力 栗山英樹さん、勝利追求の姿勢称賛―米大リーグ

 19日に米大リーグ初のシーズン「50本塁打、50盗塁」を達成したドジャースの大谷翔平選手。

 プロ野球日本ハム時代に監督だった栗山英樹さんは「想定外のことをやってくれる」と大谷の魅力を語る。ただ、大谷の素質の高さに目を見張り、ずっと成長を見届けてきた恩師でも、今季は走塁がこれほどまでクローズアップされたのは意外だったに違いない。

 大谷は右肘を昨年手術し、今季は指名打者専任での出場。激しい走塁が投球に影響を与える心配がない状況だった。栗山さんは「あれぐらいの力はもともとある」と走力の高さを認めながらも、大谷が盗塁への意欲をあらわにして試合に臨む姿には舌を巻いた。

 日本ハムでプレーしていた頃と変わらないのは「勝つために何をすべきか」を考える姿勢。「やみくもに走って、盗塁数だけを増やしているわけじゃない。チームが勝つために走っている」と栗山さんは確信している。投手として勝利に貢献できないなら、他の面で何ができるかを追求するのが大谷の真骨頂で、今季はその方法の一つが走塁だった。栗山さんは「そっち(盗塁)に興味を持ったかという感じ」と、胸の内を推し量った。

 低迷続きだったエンゼルスから、優勝争いの常連のドジャースに今季移籍。環境が変わったことも、大谷のプレーに磨きがかかった理由の一つに挙げる。「あれだけのチームをけん引してやっている。大谷翔平という男は、宿題が多ければ多いほど向かっていく」。そう話した栗山さんは、まな弟子のさらなる進化も信じている。