大谷翔平が“最強のリードオフマン”に! 偉人ヘンダーソン超えの「14」で米記者もMVPを断言「議論の余地がない」

AI要約

大谷翔平が史上初の記録を更新し、シーズン記録を塗り替える活躍を見せた。

彼のプレーは歴史を変え、MVP受賞論も高まっている。

大谷の個人記録に意識は薄いが、その活躍は彼の魅力の一部である。

大谷翔平が“最強のリードオフマン”に! 偉人ヘンダーソン超えの「14」で米記者もMVPを断言「議論の余地がない」

 偉人の記録をも塗り替えた。

 現地時間9月20日、大谷翔平(ドジャース)は、本拠地でのロッキーズ戦に「1番・DH」で先発出場。6打数6安打3本塁打2盗塁10打点という衝撃的な活躍を見せた前日に続き、4打数3安打1本塁打2打点1盗塁と奮闘。自身の打ち立てたシーズン記録を「シーズン52本塁打・52盗塁」に伸ばした。

 またも打って、走ってのハイパフォーマンスを披露した。5回に2死二塁で、相手左腕カイル・フリーランドの投じたインハイへのボール球を左中間席に放り込んだ大谷は、内野安打で出塁した7回にはシーズン52個目の盗塁も成功。29回連続となるチームの追加点を演出した。

 この獅子奮迅の活躍で、またしても「史上初」を生んだ。それは同一試合での本塁打と盗塁を記録した数だ。

 この試合を含めて今季の達成数を「14」とし、1986年にリッキー・ヘンダーソン(当時ヤンキース)が残した13を超えた。ちなみにヘンダーソンはMLB歴代1位の通算1406盗塁を誇るレジェンドだ。50本塁打を打ちながら、「史上最強のリードオフマン」と言われた偉人を超えたのだから、大谷がどれだけ稀有なのかが分かる。

 次々と観る者の想像を越え、あらゆる記録を呼び起こし、そして塗り替えていく。本人は個人記録を強く意識していないだろうが、その活躍が彼の魅力の一つであるのは間違いない。

 文字通りヒストリカルな存在となっている大谷。それだけに論争の絶えなかったMVP受賞も、ここにきて確実視されるようになっている。米紙『Times Herald』のトーマス・ゲイズ記者は「MVPはどうかって? それは議論の余地がない。オオタニだ。馬鹿なことは言うべきじゃない」と断言。「オオタニは典型的な指名打者ではない」として、こう続けている。

「ショウヘイ・オオタニという選手は、例えば、誰かが研究所に行き、リッキー・ヘンダーソンをベーブ・ルースと合成させようとして出来る選手だ。これほどのスピードを持つ選手が、あれほどのパワーを持つはずはない。そして、あれほどのパワーを持つ選手が、あそこまでの俊敏さを持つはずはないのだ」

 果たして、大谷は最終的にどれだけの数字を残すのか。ドジャースの地区優勝も迫る中、あと8試合での活躍から目が離せない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]