巨人・戸郷、3年連続で12勝目 「美酒味わいたい」 歓喜の瞬間へ全力

AI要約

巨人の戸郷が118球を投げ切り、3年連続の12勝目を手にした。

戸郷は一級品の球種を駆使し、散発4安打を許さずマジックを「8」に減らした。

未成年だった2019年以降、ビールかけを経験していない戸郷が、次のビールの味を味わうことを心待ちにしている。

巨人・戸郷、3年連続で12勝目 「美酒味わいたい」 歓喜の瞬間へ全力

巨人6-0DeNA(19日、東京ドーム)

疲労のたまる終盤戦。巨人の戸郷は、平然と118球を投げ切った。引き分けに終わった前夜は、救援7投手が登板した。「中継ぎも必死に投げてくれた。なんとか8回は抑えたかった」とエースの仕事で8回を無失点とし、3年連続の12勝目を手にした。

直球、フォーク、スライダーと、すべての球種が一級品だった。四死球が絡み2死満塁とされた四回は伊藤を初球の直球で遊ゴロに打ち取って窮地を脱出。初回に3点の援護をもらい、「気楽に、大胆にいけた」。散発4安打と寄せ付けず、マジックを「8」に減らした。

過去2度の優勝経験を持つ右腕だが、ビールかけは未体験。未成年だった2019年は先輩たちの祝杯を外から見つめ、20年は新型コロナウイルスの影響で行われなかった。「寂しかったですね。次はビールの味を味わいたい」とその時を心待ちにする。

4年前とは立場も変わった。次回登板は自身最多の13勝もかかるが、いまは自分の勝ち星より大事なものがある。「勝たないことには優勝に近づかない。チーム一丸となってやっていけたら」。歓喜の瞬間へ、最後まで全力で腕を振る。(川峯千尋)