ウシクが手錠姿に 空港で同行者が搭乗拒否され「動転」

AI要約

世界ヘビー級3団体統一王者のウシクがポーランドの空港で搭乗拒否され、手錠をかけられた事件について誤解が解けたと述べた。

ウシクと同行者は迷惑行為を理由に搭乗拒否され、警察が介入したが、拘束はされていないと発表された。

ウシクは去る5月にタイソン・フューリーを下し、史上初の同級統一王者となったが、IBF王座は返上している。

ウシクが手錠姿に 空港で同行者が搭乗拒否され「動転」

【AFP=時事】ボクシング、世界ヘビー級3団体統一王者のオレクサンドル・ウシク(Oleksandr Usyk、ウクライナ)が、迷惑行為を理由に同行者が搭乗を拒否されたことに「動転」し、ポーランドの空港で手錠をかけられたと、18日に航空会社と同国国境警備隊が発表した。

 ウシクは17日遅くに起きたこの件について「誤解」と表現し、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は、「わが国民に対する態度に失望している」との反応を示した。

 ウシクはこの日、アイルランドの航空会社ライアンエア(Ryanair)の子会社であるバズ(Buzz)が運航する便で、もう一人の男性とともにポーランド・クラクフ(Krakow)からギリシャのテッサロニキ(Thessaloniki)に飛ぶ予定だった。

 ライアンエアは18日、AFPの取材に対して「ウシク氏と旅行していた乗客は、クラクフ空港のゲート係員によって、迷惑行為を理由に正当に搭乗を拒否された。ウシク氏は搭乗を拒否されたわけではないが、搭乗しないことを選んだ」と述べ、後に係員が空港警察に支援を要請したと付け加えた。

 また、国境警備隊の担当者はAFPに対し、「(2人は)少し動転していた。出発ゲートを出たがらなかった。そのため、手続きに従って当局の職員が介入した。2人は警告を受けて解放された」と話し、ウシクらが拘束されたことは否定した。

 ソーシャルメディア上では、手錠をかけられたウシクが空港内を警察官に付き添われて歩く動画が拡散している。警備隊担当者は「オンライン上でご覧になったように、このうち1人が手錠をかけられたが、予防措置のためだった。彼らは動転しており、平穏に部屋に連れていく必要があった」と付け加えている。

 ウシクは「誤解が生じた。それもすぐ解決された」と、X(旧ツイッター)に投稿している。この出来事の後ウシクと電話したというゼレンスキー大統領は、「わが国の国民とチャンピオンに対する態度に失望した」とXに投稿。「今は万事順調。わが国のチャンピオンは解放され、拘束もされていない」と続けた。

 ウシクは今年5月にサウジアラビア・リヤドでタイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)を下し、4団体時代では史上初の同級統一王者に輝いた。その後、IBF王座については返上している。【翻訳編集】 AFPBB News