石田匠、今後は井岡ジムを継承 名称を「匠ボクシングジム」に変更

AI要約

石田匠(32)=井岡=が8月に現役引退を表明し、引退式が行われた。15年間のプロ選手生活に別れを告げた。

石田は井岡ジムでボクシングを始め、日本スーパーフライ級王座を獲得。2度の世界挑戦があり、プロ成績は38戦34勝(17KO)4敗。

石田は井岡一法会長からジムを引き継ぎ、新たな会長として後進育成に意欲。10月1日から名称を「匠ボクシングジム」に変更することを発表。

石田匠、今後は井岡ジムを継承 名称を「匠ボクシングジム」に変更

プロボクシングで2度の世界挑戦があり、8月に現役引退を表明した元日本スーパーフライ級王者の石田匠(32)=井岡=の引退式が8日、エディオンアリーナ大阪で行われ、10カウントのゴングとともに15年間のプロ選手生活に別れを告げた。

大阪・堺市出身の石田は小6で井岡ジムに入門し、ボクシングを始めた。2009年2月にプロデビューすると、14年8月に日本スーパーフライ級王座を獲得し、5度の防衛に成功。17年10月に敵地でWBAスーパーフライ級王者のカリド・ヤファイ(英国)に判定負けして以来、2度目の世界挑戦となった今年5月のWBAバンタム級王者の井上拓真(大橋)戦で判定で敗れ、引退を決意した。プロ成績は38戦34勝(17KO)4敗。

この日の引退式でリングに上がった石田は時折声を詰まらせながら「自分が目指してきたところにはたどり着けなかったのですが、井岡ジムで約20年、プロで約15年やってきたことは自分の誇り。38戦もできたのは、みなさんの応援のおかげです」と感謝の思いを述べた。

今後は井岡一法会長から井岡ジムを引き継ぎ、新たな会長として後進を育てていく。ジムの所在地は変わらないが、10月1日に名称を「匠ボクシングジム」に変更する。「ボクシンクは甘くない世界。厳しくやっていきたい。〝井岡スタイル〟でやっていきます」と抱負を語った。

また、「20年間、本当によく頑張った」と涙ながらにねぎらった井岡会長は今後は特に肩書きなどは持たず、サポート役に回るという。「第2の人生で成功してほしい。チャンピオンを作ってほしい」とエールを送った。

この日の引退式は大成ジムが主催した興行の中で行われ、メインのフライ級10回戦では、1階級下のWBCユースライトフライ級王者の尾崎優日(21)=大成=が日本フライ級5位の浅海勝太(29)=ハラダ=に3人のジャッジともフルマークをつける圧倒的な内容で3-0で判定勝ち。「年内か、来年には新しいベルトを獲得したい」と意気込んだ。プロ戦績は8戦7勝(5KO)1分。