【京成杯AH】マイルGⅠ勝ち馬で能力も最上位 東大HCの本命は2歳女王アスコリピチェーノ

AI要約

京成杯AHは波乱の可能性も秋競馬開幕週の主要な重賞である。

16頭が出走予定であり、3歳馬と古馬が激突する構図だ。

過去のデータからは1~2番人気の馬に注目が集まるが、安定感に欠ける傾向もある。

【京成杯AH】マイルGⅠ勝ち馬で能力も最上位 東大HCの本命は2歳女王アスコリピチェーノ

今週日曜、中山競馬場でGⅢ・京成杯AHが行われる。久しぶりに主要4場へ開催が戻る秋競馬開幕週の重賞でありながら、15年には3連単222万円が飛び出すなど、夏競馬のような波乱も起きるハンデ戦だ。

今年は2歳女王アスコリピチェーノ、フィリーズレビュー2着コラソンビートなどの3歳馬5頭をサマーマイルシリーズ王者を狙うディオや、同コースのダービー卿CT2着エエヤンなどの古馬が迎え撃ち、16頭が出走予定だ。

馬券的にも秋競馬のスタートダッシュを決め、GⅠシーズンに向けて勢いに乗りたいところ。今週は中山開催の過去9年データ(14年は新潟開催)から迫っていこう。

<京成杯AH 1~2番人気の成績>

1~2番人気全体【5-0-3-10】勝率27.8%/連対率27.8%/複勝率44.4%

前走先行【2-0-2-1】勝率40.0%/連対率40.0%/複勝率80.0%

単勝オッズ3.9倍以下【4-0-2-2】勝率50.0%/連対率50.0%/複勝率75.0%

単勝オッズ4.0倍以上【1-0-1-8】勝率10.0%/連対率10.0%/複勝率20.0%

3歳【1-0-1-5】勝率14.3%/連対率14.3%/複勝率28.6%

5歳【4-0-1-2】勝率57.1%/連対率57.1%/複勝率71.4%

やはり今回のポイントはアスコリピチェーノの取捨だろう。波乱の起こりうるレース傾向も念頭に置き、まずは1~2番人気のデータを見ていく。

1~2番人気で9年のうち計5勝を挙げるものの、連対率27.8%とやや安定感には欠ける。特に19年以降はどちらかが大敗、または共倒れの結果が続き、昨年もインダストリアが1番人気7着に敗れた。

ただ、前走で先行した馬に限れば8割が馬券に絡んでいる。また単勝オッズ3.9倍以下なら半数が勝利しており、一定以上の支持を集めた馬は人気に応えている。アスコリピチェーノは想定オッズが単勝1倍台だろう。期待に応えてくれると考える。なお3歳の1~2番人気馬は【1-0-1-5】だが、着外はいずれも単勝オッズ4.0倍以上【0-0-0-5】。アスコリピチェーノの評価を大きく下げるほどの説得力はない。

想定2番人気のディオは前述の前走先行に該当する他、5歳馬【4-0-1-2】の好データがある。一方、単勝オッズ4.0倍以上と想定され、前走関屋記念【0-0-0-2】は減点材料。着外に敗れる可能性は頭に入れておきたい。