Moto2:佐々木歩夢、後半戦で手にした初入賞「ようやく自分のライディングができた」と前進を実感/第12戦アラゴンGP

AI要約

佐々木歩夢がMoto2クラス初のポイントを獲得。

開幕戦から苦戦し、中盤戦以降好成績を残す。

次なる目標はトップ10フィニッシュへ。

Moto2:佐々木歩夢、後半戦で手にした初入賞「ようやく自分のライディングができた」と前進を実感/第12戦アラゴンGP

 9月1日、2024年MotoGP第12戦アラゴンGP Moto2クラスの決勝レースがスペインのモーターランド・アラゴンで行われた。佐々木歩夢(Yamaha VR46 Master Camp Team)は、Moto2クラス参戦12戦目にして初のポイントを獲得した。

 佐々木は2023年にMoto3クラスでチャンピオン争いを繰り広げた末、最終的に6ポイント差でランキング2位を獲得。7年間戦ったMoto3クラスを経て、2024年からMoto2クラスに昇格した。

 しかし、開幕戦カタールGPはリタイアと、ほろ苦いデビュー戦となり、その後も怪我によって2戦を欠場することに。初めて完走したのは第5戦フランスGPと、計11戦中5戦がリタイアと序盤戦は佐々木にとっても厳しいものだった。ところが、サマーブレイク以降はマシンへの適応も進んだのか、3戦連続で完走して中盤戦以降はしっかりと立て直しを図っていた。

 第11戦オーストリアGP後のテストを経て、迎えた今回の第12戦アラゴンGPは、予選Q1で速さを見せた。ラストアタックで1分53秒007まで縮め、0.189秒差で予選Q2進出を逃したものの、Moto2クラスにおけるベストグリッドの19番手を獲得した。

 モチベーションと自信を維持して臨んだ決勝レースは、好スタートを決めて一気に14番手に浮上。そのあとも中団グループをリードしつつ、自己ベストタイムもマークして好調な走りを展開した。そして、他者の転倒もあったが、最終的に7つポジションを上げて12位でチェッカーを受けた。そんな佐々木は次のように決勝を振り返った。

「今日のレースには満足できました。ウイークを通じてマシンのフィーリングが素晴らしく、スピードもペースも順調でした。決勝のなかでは、さらに一歩、前進できたと思います。マシンをここまで作り上げてくれたチームに感謝しています」

「オーストリアGP後のテスト以来、より一層、自信が深まっていました。ようやく自分のバイクを“ライディング”し、それを心からエンジョイできるようになったのです。Moto2参戦以来の大きなステップです。初ポイントを獲得することができ、さらなる改良と前進に向けて気持ちを集中しています。次の目標はトップ10フィニッシュです」と佐々木。

 Moto2クラス昇格後、目標としていたポイント獲得を達成した佐々木。中盤戦以降は右肩上がりな成績を残しているだけに、残り8戦とそして母国GPとなる日本GPでの走りにも期待がかかる。課題も克服し、次の目標となるトップ10入りを目指し戦う佐々木の今後の走りと成長に注目したい。

[オートスポーツweb 2024年09月03日]