【MotoGP第12戦アラゴンGP】中上貴晶選手、決勝レースで自己ベストリザルトの11位

AI要約

中上貴晶選手が2024年をもってMotoGPのフル参戦を終了し、2025年から開発ライダーとしての契約を結んだ。

アラゴンGP初日は路面が再舗装され、グリップが低い状況で苦戦。

決勝レースでは厳しいコンディションの中、12位でゴールし自己ベストを更新。

【MotoGP第12戦アラゴンGP】中上貴晶選手、決勝レースで自己ベストリザルトの11位

 MotoGP第12戦アラゴンGPの木曜日(8月29日)、ホンダ・レーシング(HRC)は、現在MotoGPにフル参戦中の中上貴晶選手(イデミツ・ホンダLCR)と、2025年から開発ライダーとしての契約を結んだと発表しました。中上選手は、MotoGPクラスで戦い続けて7シーズン目の2024年をもって、MotoGPのフル参戦ライダーとしての活動に区切りをつけることになったのです。

 そんな大きなニュースで始まったアラゴンGPの初日は、再舗装された路面に苦しみました。路面が改修されたことでフラットにはなったのですが、まだ路面にラバーが乗っておらず、グリップが低い状況だったのです。こうした状況で電子制御、バイクのセッティングやバランスをうまくまとめきれず、苦しい出だしとなりました。

 新しい路面は、ラバーが乗っていくにつれてグリップが良くなっていくものですが、今回は土曜日と日曜日の前日の夜に雨が降ったことでラバーが流されてしまい、なかなか路面のグリップが改善しない状況でした。路面の汚れもあり、土曜日のスプリントレースは滑りやすく、厳しい状況だったということです。

「18番手という内側からのスタートだったので(※通常、ポールポジション=1番手側のグリッドがレコードラインになるため、路面が比較的きれいな状態)、残念ながらかなり汚れているほうからのスタートでした。スタートではリアのスピニングがかなりあって、1コーナーまでリアがスピニングして加速できなかったんです」

 14位で終えたスプリントレース後、中上選手はMotoGP.comにそう話していました。

 そして決勝レースでは、10番手争いを展開して12位でゴールを果たします。ホンダ勢としてトップであり、今季の自己ベストリザルトでした。

「昨日に続き、雨の影響もあって非常に厳しいコンディションだったので、かなり滑りやすいと覚悟してレースに臨みました。レース序盤は落ち着いてミスしないよう、ラインを外さないように心がけていました。レース序盤に落ち着いていたことで、すぐにペースをつかんで順位を上げられました」

「レース終盤まで10番手争いをしていたんですが、小さなミスをしたり、タイヤのグリップも全くなくなってしまったりして、最後に抜かれてしまいました。でも、全体的に考えれば、予選グリッドから大きく順位を上げられたし、久々に前のほう、10番手前後でレースができたと思います」

 中上選手はMotoGP.comのインタビューで、そうレースを振り返っています。

 今回のレースでは、レース後にタイヤの空気圧がミシュラン推奨の範囲を下回っていたライダーの結果に対し、16秒加算のペナルティが科されたため、中上選手は12位でゴールしましたが、最終結果としては11位となっています。

 次戦のMotoGP第12戦アラゴンGPは、9月6日から8日にかけて、イタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行なわれます。