【速報】中上貴晶がMotoGPフル参戦終了! ソムキアット・チャントラがHonda LCRから参戦決定

AI要約

中上選手がMotoGPマシン開発ライダーに転身し、2025年からの日本でのテストを担当する

モビリティリゾートもてぎで開催される2024 年の日本GPが中上選手のMotoGPクラスでの最後の母国GPになる

ソムキアット・チャントラ選手が2025年からMotoGPクラスに昇格し、タイ人初のMotoGPクラスのフル参戦ライダーとなる

【速報】中上貴晶がMotoGPフル参戦終了! ソムキアット・チャントラがHonda LCRから参戦決定

IDEMITSU Honda Team AsiaからMoto2クラスに参戦中のソムキアット・チャントラ選手が、2025年シーズンよりMotoGPクラスにステップアップし「Honda LCR」から参戦することが決まった。これによりチャントラ選手は、タイ人初のMotoGPクラスのフル参戦ライダーとなる。

また「IDEMITSU Honda LCR」から参戦している中上貴晶選手は2025年からMotoGPマシン開発ライダーとして複数年契約に合意。モビリティリゾートもてぎで開催される「2024 FIM MotoGP 世界選手権シリーズ 第16戦 MOTUL Grand Prix of Japan(10月6日決勝)」は、中上選手がMotoGPクラスのフル参戦ライダーとして走る最後の母国GPになる。

文/Webikeプラス 編集部

株式会社ホンダ・レーシング(以下、HRC)は、FIM*1ロードレース世界選手権 MotoGPクラスに「IDEMITSU Honda LCR(イデミツ・ホンダ・エルシーアール)」より参戦している中上貴晶選手(千葉県 32歳)と、2025年からMotoGPマシン開発ライダーとして複数年契約に合意した。

中上選手には、2025年からの日本でのテストをこれまで以上に充実させるとともに、日本と欧州のそれぞれのテストチームとの橋渡し役となり、テスト結果を相互に共有する役割も担ってもらうことになる。これにより、HRCはこれまで以上にマシン開発の速度を上げ、MotoGPでの戦闘力向上を目指していく。

中上選手は、2012年にMoto2クラスへ初参戦。Hondaが進めてきた、世界で活躍するアジア人ライダーを育成する取り組みの一環として、2014年からは「IDEMITSU Honda Team Asia(イデミツ・ホンダ・チーム・アジア)」より参戦してきた。Moto2クラスでは6年間にわたり戦い、2勝を含む14度の表彰台登壇を果たし、2018年より最高峰のMotoGPクラスに昇格。MotoGPクラスでは7年間「IDEMITSU Honda LCR」より参戦し、2023年のタイGPでは日本人初となるMotoGPクラス参戦100戦目を記録している。

なおモビリティリゾートもてぎで開催される「2024 FIM MotoGP 世界選手権シリーズ 第16戦 MOTUL Grand Prix of Japan(10月6日決勝)」は、中上選手がMotoGPクラスのフル参戦ライダーとして走る最後の母国GPとなる。

また、中上選手の後任として、FIMロードレース世界選手権Moto2クラスに「IDEMITSU Honda Team Asia(イデミツ・ホンダ・チーム・アジア)」から参戦中のソムキアット・チャントラ選手が2025年シーズンから最高峰クラスであるMotoGPクラスに昇格し参戦。これによりチャントラ選手は、タイ人初のMotoGPクラスのフル参戦ライダーになる。

チャントラ選手は2015年の「Shell Advance Asia Talent Cup(シェル アドバンス・アジア・タレントカップ)」*2の開幕戦レース1でいきなり優勝する鮮烈なデビューを果たすと、その年のランキング2位を獲得し、翌2016年は見事チャンピオンに輝いた。2017年からはFIM CEVレプソルMoto3ジュニア世界選手権に挑戦し、2018年は母国開催となったFIM ロードレース世界選手権タイGPのMoto3クラスにワイルドカードで参戦している。そして2019年、IDEMITSU Honda Team AsiaからMoto2クラスにフル参戦を果たし、2022年インドネシアGPで初優勝。Moto2クラスで優勝した初めてのタイ人ライダーとなった。その後も2023年には日本GPで優勝するなど、競争力の高い同クラスで成長をみせ、今シーズン第11戦オーストリアGP終了時点でランキング10位となっている。

チャントラ選手のMotoGPクラスへの昇格により、IDEMITSU Asia Talent CupやMoto2・Moto3クラスに参戦するHonda Team Asia(ホンダ・チーム・アジア)を通して、アジアのライダーがトップカテゴリーを目指すHondaの選手育成システムが確実な成果に結びついている。ホンダの若手育成のさらなる発展に期待したい。

*1 FIMとは、Fédération Internationale de Motocyclisme(国際モーターサイクリズム連盟)の略称

*2 現在のIDEMITSU Asia Talent Cup(イデミツ・アジア・タレントカップ)2014年から始まったアジア圏の若手ライダー育成プロジェクト。FIMロードレース世界選手権の主催者であるDorna Sports, S.L.(ドルナ・スポーツ エス・エル)が運営