【福岡ボート(サマータイム)一般】近江翔吾 止まった時計の針を進める

AI要約

周年チャンプに迫る近江翔吾選手が準優で力強いレースを展開も2着に終わる。

近江選手は上々の機力を持ち、Vへの準備は整っていると自信を見せる。

過去の不振があるが、リベンジを誓い、切れ味鋭いまくり差しで優勝を目指す決意を固める。

【福岡ボート(サマータイム)一般】近江翔吾 止まった時計の針を進める

 <2日・福岡ボート・4日目>

 周年チャンプをあと一歩まで追い詰めた。準優10Rで2号艇の近江翔吾(31)=香川=は、4号艇石川真二の前付けを入れて3コース発進。全速ツケマイで昨年の当地周年覇者である1号艇山本寛久を攻めたが、「あと半艇身前に出切らなかった」と及ばず結果は2着。ただ、勝った山本も、「まくられたかと思った」と冷や汗をかくほどで、負けてなお強しのレース内容を見せつけた。

 機力も上々。手にした66号機は下位ランクのエンジンながら、当地巧者の近江にかかると一変。飛び抜けてはいないと言うが、「行き足や回り足が良くて伸びも強め」と下位ランクのエンジンとは思えない動き。「十分に優勝を狙える足です」と手応えは十分で、Vへの準備は整っている。

 本来は同時開催だったSGメモリアルに香川支部の代表として出場しても不思議はない実力の持ち主だが、近況の不振がたたって選考漏れ。その原因は今年の2月にある。「まるがめの地区選の優勝戦1号艇で負けて、立て続けにここの優勝戦1号艇でも負けて…。特に福岡は逃げて先頭を走っていたのに、雨で暗くて前が見えなくて1周2Mで転覆してしまって…。あれがその後に尾を引きましたね」

 来年に捲土(けんど)重来を期すためにも、辛酸をなめた当地で何としてもリベンジしたいところ。「本当は首位通過で1号艇から勝ちたかったけど、勝てれば何でもいい。最後は1着しか意味がないので、優勝だけを狙って思い切ったハンドルを入れます」。持ち味の切れ味鋭いシャープなまくり差しを決めて、2月で止まっている時計の針を進めてみせる。(森 大輔)