比嘉の野木トレーナーが武居対策を語る「怖いのは1Rの交通事故の一発」「アッパー対策にジャブ」

AI要約

比嘉大吾と武居由樹のWBO世界バンタム級タイトルマッチの前日計量で両者とも体重をクリア

比嘉陣営は武居の強烈なパンチを警戒し、対策を練る

比嘉はインファイトファイターで、武居は距離を取りたいとするため、戦略が対照的

武居のタイトルマッチ対策として比嘉のクセを研究し、戦略を練る

比嘉の独特の入り方にはフェイントの可能性あり

武居は比嘉の強力なジャブに対処するための対策を考えている

王者武居と挑戦者比嘉による注目の一戦で、結果はどうなるか

 9月3日(火)東京・有明アリーナで開催されるプロボクシング[WBO世界バンタム級(53.52kg)タイトルマッチ]の前日計量が2日行われ、王者・武居由樹(大橋)、挑戦者で同級1位の比嘉大吾(志成)は両者とも53.4kgでパス。体重は同じだが、細身でバキバキの武居と逆三角ボディの比嘉は対照的だった。

 計量後の会見で比嘉陣営の野木丈司トレーナーは具体的な武居対策を明かした。

「怖いのは偶発的な交通事故みたいな。一発を持ってますから。それがいつ終わるか、1Rの20秒くらいとか。そういうのを見切れてパパって当たって当てられるような展開になればおもしろいんじゃないか」と1R、距離を互いに読めず、測っている間の武居の強烈な交通事故のような一発を警戒する。

「そうですね、そこの特に一通りのパンチをみれるような時間は慎重に。そこは大吾も相手にパンチがあるというのを認識してますし。ちゃんと判断しながらやるんじゃないかなと思います」

 比嘉はインファイトファイターだが、中に入るときは独特の頭をぐっと下げて入る癖があるという。離れて戦いたい武居と中に入りたい比嘉。入る時のクセを見て武居は何か対策してくるだろう。

 野木トレーナーは逆にそこがフェイントとして使えるのではと語る「そうですね、大吾の1番わかりやすいクセで。研究してくるなという。だから頭を下げてはいること自体がフェイントになるんじゃないかって。そういうような相手の対策を、これだけじゃないですけどできるだけ無効にするような動作っていうのは結構やってきましたけどね」

 武居の強烈な至近距離のアッパー対策について記者から問われると「わりと大吾のジャブが強いので、すごい強い。伸びてくる。アッパーは想定しているのでそれに対応するガード、移動に注意してやってきました。アッパーを打てなく、打ちにくくするようなこともやっていきたいなと」と対策は十分のようだ。

 武居と比嘉による注目の一戦。果たして比嘉は武居から王者剥奪なるか。