井上尚弥、ドヘニーともに前日計量は一発パス 注目はドヘニーの当日体重増加

AI要約

プロボクシング・ダブル世界戦の公式計量が行われ、井上尚弥とTJ・ドヘニーがリミット内で一発パス。

世界スーパーバンタム級4団体統一王座の防衛戦では井上が有利とされるが、ドヘニーの体重増加が注目される。

対戦はWBOのレフェリーらが務める中、井上はKO勝利を目指す姿勢を見せている。

井上尚弥、ドヘニーともに前日計量は一発パス 注目はドヘニーの当日体重増加

 ◇4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 統一王者 井上尚弥(大橋)<12回戦>元IBF同級王者 TJ・ドヘニー(アイルランド)(2024年9月3日 東京・有明アリーナ)

 プロボクシング・ダブル世界戦の公式計量が2日、横浜市内のホテルで行われた。世界スーパーバンタム級4団体統一王座の防衛戦に臨む王者・井上尚弥(31=大橋)はリミットの55.3キロで、挑戦者の元IBF同級王者TJ・ドヘニー(37=アイルランド)は200グラム軽い55.1キロで、ともに一発パスした。

 海外ブックメーカーの勝敗予想オッズは井上勝利が1.01~1.02倍、ドヘニー勝利が13~21倍と井上が圧倒的に有利。決着ラウンド予想も4回が7倍、3回が7.5倍、5回が8倍と試合前半に人気が集まっている。

 ただし、ドヘニーは前日計量から試合当日までに体重を大幅に増やすことで知られており、過去には一晩で12キロ以上増量したこともある。今回の防衛戦にはIBFのベルトも懸けられており、IBFには規定体重からの増量上限を約4.5キロとする当日計量ルールがあるが、統一戦のため実施されない。井上は過去最重量の相手と対戦することが濃厚だが、31日の公式会見では「見るからに体もデカいし、当日も僕以上にリカバリー(体重増加)してくると思う。そんな相手だからこそKOしたい」と話していた。

 レフェリーはWBOのベンス・コバックス氏(ハンガリー)、ジャッジはWBCのデビッド・サザーランド(米国)、WBAのロバート・ホイル(同)、IBFのパベル・カルディーニ(ポーランド)の3氏が務める。