【フラッグフット】女子日本代表が初の銅メダル「世界3位と証明できた」28年ロス五輪の正式種目

AI要約

女子の日本がオーストリアに1点差で勝利し、フラッグフットボール世界選手権で初の銅メダルを獲得。

男子は11位決定戦でドイツを破り大会を終え、41歳のWR木下典明が初参戦。

選手やコーチのコメント、チームのこれまでの成績などが掲載。

<フラッグフットボール世界選手権:日本41-40オーストリア>◇30日◇女子3位決定戦◇フィンランド・ラハティ

 国際アメリカンフットボール連盟(IFAF)主催で、夏季オリンピック(五輪)の次回2028年ロサンゼルス大会で新種目となるフラッグフットボールの世界選手権が最終日を迎え、女子の日本が銅メダルを獲得した。オーストリアに1点差で勝利。国内の各チームから選抜された日本代表が世界選手権に出場するようになった2018年大会以降、初めて表彰台に立った。

 点の取り合いとなった最終戦は、終盤に5点を追う日本が敵陣に攻め入り、最後はQB磐田千紘(カンザスウェズリアン大学)がC森永瑚雪(HYPERION東京)にタッチダウンパスを決めて接戦を制した。

 女子は02年の第1回大会以降、クラブや大学が単独チームで出場。04年の第2回大会で東京都立保健科学大が3位に入り、続く06年の第3回大会で富士通マロンティアーズが準優勝していた。一方、代表チームを編成するようになった18年大会は7位、前回21年大会は6位だった。

 今大会は1次リーグを3勝1敗で通過。決勝トーナメント1回戦でオーストラリアを27-13、準々決勝で英国を40-34で破り、準決勝へ進んだ。過去3度の優勝を誇るメキシコに挑んだが、惜しくも31-40で敗れていた。

 ▼桑原昂司ヘッドコーチ「昨年のアジア・オセアニア大陸選手権に優勝して世界ランキング3位となった。他国はまだまだそうは見ていなかったと思うが、これで世界3位ということを証明できた。次の大会で米国とメキシコを倒せるよう、明日からでも準備していきたい」

 ▼WR/QB近江佑璃夏主将「本当に安心したというところが大きい。決勝進出を目標にしてきたが、準決勝でメキシコに負けてしまい、今日は勝つしかない勝負だった。絶対に勝てると信じながら、最後までやり抜けた」

 「NFLに最も近付いた日本人」41歳のWR木下典明(東京ヴェルディ)が初参戦した男子は11位決定戦でドイツを39-26で下して大会を締めくくった。