【アメフト】「臆測や思い込みが散見」部員に大麻疑惑浮上の関学大、異例の報道陣へのお願い

AI要約
関西学院大アメリカンフットボール部ファイターズが大麻疑惑についての会見を行い、日本協会の処分内容について否定部員1人が大麻物質の所持・使用による無期限活動停止処分を受ける日本アメリカンフットボール協会が関学大からの所属選手に重大な規律違反があったと発表

 部員に大麻物質の所持、使用疑惑が浮上した関西学院大アメリカンフットボール部ファイターズが30日、大阪市内で会見した。日本協会から、U20(20歳以下)日本代表の部員1人が大麻物質の所持・使用による無期限活動停止、他4人の規律違反が発表されたことについて「大麻所持・使用の事実認定によるものではありません」と否定した。チームの活動も継続するという。

 部としても、当該選手に対して「無期限活動停止」の処分を行ったが「理由は前日本協会の毛髪検査を受けなかったため」と主張した。尿検査を陰性で「使用の事実を認定するに足る有力な証拠を把握しておりません。この点は、現時点において日本協会の発表内容とは見解の相違があります」としている。

 そのため、異例の<報道機関の皆様へのお願い>との通達も出した。

 ◇  ◇  ◇  ◇

 部として、選手Aに対して「無期限活動停止」の処分を行っていますが、理由は前述した通り、日本協会の毛髪検査を受けなかったことによるものであり、大麻所持・使用の事実認定によるものではありません。

 本学は厳格なプロセスで帰国後4日目(7月5日)に尿検査を行い、選手Aは陰性と判定されており、その他、使用の事実を認定するに足る有力な証拠を把握しておりません。

 この点は、現時点において日本協会の発表内容とは見解の相違があります。ネット掲示板等で伝聞や憶測、思い込みに基づいた情報がすでに散見されており、これらは本人に対するプライバシーや名誉権の侵害に当たると考えます。報道に際しましてもぜひ十分なご配慮をお願いいたします。

 ◇  ◇  ◇  ◇

 関学大に浮上した大麻問題を巡っては、日本アメリカンフットボール協会がこの日正午、U20(20歳以下)日本代表で関学大に所属する5選手に重大な規律違反があったとして、協会の倫理懲罰規程に照らした処分をこの日付で当該選手に課したと発表していた。

 <選手に対する処分の内容と対象人数>

 ▼日本代表に選抜される資格の停止 無期限1人、2年間1人、1年間3人

 ▼当該選手の日本協会管轄下(※)における活動の停止(無期限)を所属大学に勧告 1人

 ▼当該選手の対外試合出場停止(6カ月)を所属大学に勧告 1人

 ▼厳重注意 4人

 ※日本協会傘下の団体、またその団体に加盟するチームを指す