急成長26歳、生源寺龍憲が6打差10位 第1R再開後7ホール全てパー69…初Ⅴへ望みつなぐ/フジサンケイクラシック

AI要約

初出場の生源寺龍憲(しょうげんじ・たつのり、26)=エー・エム・エス=は粘り強く戦い、雨の中で首位から6打差の10位で第1ラウンドを終えた。

生源寺は困難な状況からスタートし、高精度なショットでパーオン率1位を記録し、悪天候の中でパーを連続して耐え抜いた。

26歳の生源寺は急成長を遂げ、将来の挑戦を志高く考えており、初優勝への強い意欲を持っている。

急成長26歳、生源寺龍憲が6打差10位 第1R再開後7ホール全てパー69…初Ⅴへ望みつなぐ/フジサンケイクラシック

フジサンケイクラシック第2日(30日、山梨・富士桜CC=7424ヤード、パー70)第1ラウンド(R)の残りと第2Rが行われたが、降雨によるコースコンディション不良でサスペンデッドとなった。116人全員が第2Rを終えられず、大会は54ホールへの短縮が決まった中、初出場の生源寺龍憲(しょうげんじ・たつのり、26)=エー・エム・エス=は第1R終了時点で首位と6打差の10位につけた。雨の中、残り7ホールを全てパーと粘り、1アンダーの69で第1Rを終了。ツアー初優勝への望みをつないだ。

成長して帰ってきた富士桜で、粘り強く戦った。土砂降りの雨の中、生源寺がこの日最多に並ぶ7ホールをプレーしてボギーなし。「ピンチっていうピンチは少なかった」と胸を張った。

いきなり難所をくぐり抜けた。第1ラウンド(R)の平均ストローク4・492で最難関の12番(パー4)の第2打から競技再開。ピンまで202ヤードの右ラフから放った一打はグリーンを捉え、パーセーブに成功した。「難しい状況でのスタートだったが、なんとかグリーンに乗せることができてよかった」。第1Rでパーオン率1位(77・77%)をマークした高精度のショットを武器に、その後も悪天候の中でパーを並べて耐え抜いた。

昨季ABEMAツアー(下部ツアー)で2勝を挙げて賞金王となり、今季のレギュラーツアー出場権を獲得。さらに今年1月に行われたアジアンツアーの最終予選会を日本勢最高の2位で突破するなど、急成長を遂げている26歳だ。今季は日本ツアーと並行してアジアンツアー7試合に出場。同ツアーは欧州、アフリカ、中東など世界中で試合が開催されているため「飛行機移動の時間が増えて、練習時間が減ってしまう」と苦労もあるが、「将来は米ツアーや欧州ツアーに行きたいので、世界で自分のゴルフがどこまで通用するのかを試したい」と、志を高く持って挑戦を続けている。

昨年大会覇者でツアー通算6勝の金谷拓実とは同い年で、誕生日がわずか8日違い。今季開幕戦の「東建ホームメイトカップ」は、その金谷に2打差で競り負け2位に終わった。「早く1勝したい気持ちがある」と初優勝に懸ける思いは強い。

昨年はこの大会のマンデートーナメント(主催者推薦選考会)に挑んだが、本戦切符に1打届かず。富士桜には悔しい記憶が残っている。首位と6打差で残り36ホールへ。「上位陣が伸びない展開になれば、チャンスがあるかな」。世界文化遺産・富士山の麓で、生源寺がさらなる飛躍を遂げる。(鈴木和希)