甲子園Vの京都国際・中崎琉生と準Vの関東第一・坂井遼のブルペン投球に小倉監督うなる【高校日本代表直前合宿】

AI要約

京都国際の中崎琉生投手と関東第一の坂井遼投手が直前合宿で投球練習を行い、驚異的な力を見せる。

坂井遼投手は安定性を追求し、中崎琉生投手は新たなチェンジアップの習得に取り組む。

球速や変化球の魅力に加え、中崎琉生投手が落差のある球を習得する意欲を示す。

甲子園Vの京都国際・中崎琉生と準Vの関東第一・坂井遼のブルペン投球に小倉監督うなる【高校日本代表直前合宿】

 9月2日から台湾で開催される「第13回BFA U―18アジア選手権」に出場する高校日本代表の直前合宿3日目となった26日、今夏の甲子園で優勝した京都国際の中崎琉生投手(3年)と準優勝した関東第一の坂井遼投手(3年)が初めてブルペンで投球練習を行い、小倉全由監督をうならせた。

 「良いボールを投げてくれますね。やっぱり優勝投手、準優勝投手。良いボールを投げるなあと感心して見ていました」

 小倉監督が2人に「どうだ、疲れはないか?」と問い掛けると、そろって「大丈夫です」。その返答に「なんか安心したという感じ。ホッとしているところもあります」と話した。

 決勝の激闘を終えてから中2日。プロ注目の最速151キロ右腕、坂井は「強く腕を振れたんですけど、まだ球がバラけていたので、この合宿から台湾といくにつれて、リリースポイントをもっていきたいです」と今後は安定性を求めていく。

 受けた箱山遥人捕手(高崎健康福祉大高崎)は「速い球は140キロ台後半は出ていたと思います。初速からベース板の上まで勢いのある球が来ていたのがすごい魅力。変化球は手元まで変化しないのがすごく良かったです」と話す。

 一方、左腕の中崎は新たなチェンジアップの習得に余念がなかった。昨年、前田悠伍投手(当時大阪桐蔭、現ソフトバンク)らを擁して世界一となったチームの映像を見て、落差のある球が効果的だと認識した。「甲子園では緩急差だけで勝負していたんですが、アジア選手権では落としにかかる球が必要」。即席でも「球の上側に圧力をかければ、落とせると思います」と自信をのぞかせた。