ハミルトン、オランダGP予選でライバル妨害により3グリッド降格ペナルティ。タイヤ無駄にしたペレスは「高くついた」と不満

AI要約

F1第15戦オランダGPの予選で、ルイス・ハミルトンがセルジオ・ペレスを邪魔したことで3グリッド降格処分を受けた。

ハミルトンとペレスの見解の相違やペレスの追加タイヤ投入による影響、そしてハミルトンのバランスの悪化について説明されている。

ペレスはスチュワードの厳しさに触れ、もしも2セットのタイヤが使えていたら違った結果になったかもしれないと語っている。

ハミルトン、オランダGP予選でライバル妨害により3グリッド降格ペナルティ。タイヤ無駄にしたペレスは「高くついた」と不満

 F1第15戦オランダGPの予選で、ルイス・ハミルトン(メルセデス)はセルジオ・ペレス(レッドブル)の走行を妨害したことで、3グリッド降格処分を受けた。

 問題となったのは予選Q1での走りだ。ペレスがターン9で前を行くハミルトンに追いついた際、そのコーナー出口でハミルトンがレーシングラインに復帰しようとしたため、ペレスはアタックの手を緩めなくてはならなかった。

 当時、ペレスは無線で「このアホは何してるんだ?」と不満をぶちまけていたものの、ハミルトンは「邪魔にならないようにしていた」と感じているなど、両者には隔たりがあった。

 ただその後、スチュワードはこの時のハミルトンの動きが他車を邪魔するものだったと認定し、3グリッド降格のペナルティを決定した。

 スチュワードはハミルトンが「ターン9に向けて後方からペレスが接近していることを知らされていた」と指摘。その上でターン9出口でレーシングラインに復帰したことで、ペレスの邪魔になったと認定してペナルティの対象となったと説明した。

 なおハミルトンはペナルティの結果、決勝は14番手からのスタートとなった。彼は週末ここまでの状況について、バランスがどんどん悪化して厳しいものになってしまったと振り返っている。

「チェコ(ペレスのこと)とのあの瞬間から、ドミノ倒しのように悪化してしまった」とハミルトンは言う。

「バランスはどんどん厳しくなっていったし、よりオーバーステアが強くなっていたんだ。まあ酷いものだった。もちろんすごくフラストレーションが溜まるよ。でもこれが現実なんだ」

「今週末はこれで終わりだ。次の週に向けて動き出すことができるよ」

 なおペレスはハミルトンにアタックを邪魔された結果、もう1セットのタイヤを追加投入する必要があり、それがQ3にも影響を及ぼす事になってしまった。

「不運だったよ。タイミングが悪かったんだと思う」

 ペレスはそう振り返って語っている。

「ルイスがレーシングラインにいたから、僕は(タイヤを)もう1セット使うほかに無かった。それがQ3ではかなり高くついた」

「スチュワードは今年本当に厳しくなっていて、僕ももっと酷いペナルティを受けてきた。だからルイスはペナルティを受けるだろうと思っていたよ。可愛そうだけどね」

「僕らの予選は、(Q3でタイヤが)2セットあれば、もう少し違ったモノにできていたと思う」