【F1】4戦連続未勝利…フェルスタッペン、母国GPで迎える節目の200戦目、ファンの前で連敗を止める

AI要約

レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、母国で200戦目を迎える。

夏休み明けのF1オランダGPで、フェルスタッペンは4戦ぶりの未勝利に挑む。

オランダGPの開催が再び廃止される可能性もある中、フェルスタッペンは勝利を目指す意気込みを語る。

【F1】4戦連続未勝利…フェルスタッペン、母国GPで迎える節目の200戦目、ファンの前で連敗を止める

F1 オランダGP 第15戦 フリー走行 23日

ザントフールトサーキット(4・259キロ) ペン=尾張正博、ルイス・バスコンセロス

 レッドブルのマックス・フェルスタッペン(26)=オランダ=が、節目の200戦目を母国で迎える。当地では36年ぶりに復活開催された2021年から3年連続ポールtoウインと敵無しだが、来季は再びカレンダーから外れるといううわさも根強い。自身も同年以降では初の4戦連続未勝利と苦境に立っており、熱心に声援を送ってくれる母国ファンの前で連敗を止める意気込みだ。フリー走行1回目は2番手。最速タイムはマクラーレンのランド・ノリス(24)=英国=が記録した。

 F1のサマーブレークが明けた。フェルスタッペンは3週間の夏休みでリフレッシュし、「友人や家族と楽しく過ごせてよかったよ。時間がたつのがすごく早くて、もう1週間、延ばしたいぐらいだったけど」と笑顔。骨身を削って戦う日々に、再び舞い戻った。

 まだ26歳なのに、今大会で通算200戦に到達する。「そんなに走ってきたようには感じないね。今はレース数が多いから、またすぐに増えていくさ」と涼しい表情。思い出には「やっぱり初勝利。子どものころに夢見ていたから感動的だった。あとは初めてチャンピオンになったとき。これもすごく特別な瞬間だから」と、二つの「初」を挙げた。

 初タイトルからシリーズを連覇してきた3年間、母国では毎回ポールtoウイン。ナショナルカラーのオレンジ色に染まるスタンドを背に、母国ファンを存分に楽しませてきた。「正直、ここにいられて幸せ。母国GPはいつも特別だし、コースレイアウト自体もクールだから楽しんでいる。人々が素晴らしい時間を過ごすのを見ているのも、本当に楽しいよ」

 だが、「今週末は『レースに勝てる』と言って臨むつもりはない」と現状を見つめる。実際、ライバルたちの台頭で夏休み前の4戦は1度も勝てなかった。「多くのチームとマシンが拮抗(きっこう)している。細部にこだわって、マシンを適切に動くよう調整していくことが、本当に大きな違いを生むんだ」。ここ2年は無敵の強さを発揮してきた3連覇王者といえども、全てがハマらなければ勝利は手に入らないのだ。

 しかも、空前のF1人気で開催に手を挙げる候補地が殺到する中、オランダGPは再休止のうわさが絶えない。フェルスタッペンは「このトラックも母国GPも好きだけど、開催には多くの要因が絡むよね? 僕には決められないことだから、カレンダーに載っている限り、ここに来て、いつでも楽しむよ」と冷静に語るが、もちろん目指すは勝利のみ。地元の英雄としての務めを、今年も立派に果たしてみせる。