KONDOの山下健太、7年ぶり2度目PP!こだわってきた予選最速の座をゲット【スーパーフォーミュラ】

AI要約

SF 第5戦 もてぎ2&4レース 予選 24日

モビリティリゾートもてぎ(栃木県)

ペン=田村尚之、佐藤洋美 カメラ=多賀まりお、竹内英士

スーパーフォーミュラ(SF)はKONDOの山下健太(29)が、新人だった2017年以来となる通算2度目のポールポジションを決めた。「本当にうれしい。あした(決勝)はもうどうでもいい」と、こだわってきた予選最速の座を手放しで喜んだ。2番手がダンディライアンの太田格之進(25)、3番手はセルモ・インギングの大湯都史樹(26)。全日本ロードのJSB1000クラスは、ドゥカティを駆るカガヤマの水野涼(26)が今季2度目のポール。 (観衆=8300人)

7年ぶりのポールを決め、クルマを降りた山下の表情がみるみる崩れていく。「前に(ポールを)取ったのが大学生の時。それからつかめそうで、届かないことばかり。何度も裏切られてきたが、頑張ってきてよかった」。目に光るものをため、長く続いた苦難の道を振り返った。

KONDOの山下健太、7年ぶり2度目PP!こだわってきた予選最速の座をゲット【スーパーフォーミュラ】

SF 第5戦 もてぎ2&4レース 予選 24日

モビリティリゾートもてぎ(栃木県)

ペン=田村尚之、佐藤洋美 カメラ=多賀まりお、竹内英士

 スーパーフォーミュラ(SF)はKONDOの山下健太(29)が、新人だった2017年以来となる通算2度目のポールポジションを決めた。「本当にうれしい。あした(決勝)はもうどうでもいい」と、こだわってきた予選最速の座を手放しで喜んだ。2番手がダンディライアンの太田格之進(25)、3番手はセルモ・インギングの大湯都史樹(26)。全日本ロードのJSB1000クラスは、ドゥカティを駆るカガヤマの水野涼(26)が今季2度目のポール。 (観衆=8300人)

 7年ぶりのポールを決め、クルマを降りた山下の表情がみるみる崩れていく。「前に(ポールを)取ったのが大学生の時。それからつかめそうで、届かないことばかり。何度も裏切られてきたが、頑張ってきてよかった」。目に光るものをため、長く続いた苦難の道を振り返った。

 復調気配は今季初めからあった。シーズン前テストでセッション最速を記録するなど上々の滑り出しで、前戦まで全て予選Q2進出を果たしてきた。ただ、7月上旬の富士テストを充実した内容で過ごし、自信を持って臨んだ前戦の富士大会は予想外の大ブレーキ。予選8番手から決勝は13位に沈み「また(不調が)出ました。SFは本当に難しい」と頭を抱えていた。

 そこで、今大会は個人的に手応えを感じていた第3戦をベースにしたセットアップに変更。それが当たった。「自分では積極的ではなかったけど、エンジニアの勧めでQ2に向けてアジャストしたのも効いた」。Q1のA組2番手から、ポールへ躍進。Q2では2番手に0・079秒、3番手も0・096秒の僅差の戦いだった。

 肝心なのは決勝と考えるのが定石ながら、山下は少し違う。「スーパーGTはチームプレーだから結果が大切だけど、SFはドライバーが本当の速さを競うもの。テストでも一番がいいし、(フォーミュラカーは)予選の速さにこだわってきた」と力説。そして「いまはポールで満足。人生で一番うれしいぐらい。怒られそうだけど、あした(決勝)は『どうでもいい』気分」と気持ち良さそうに語った。

 25日の決勝は降水確率が高まっている。「(勝たなければという)プレッシャーもないし。ポールから逃げて、後ろのクルマに水煙を浴びせようかな」。無欲の山下が5年ぶりの勝利をつかみ取りそうな勢いだ。