うなりをあげるスライダー 京都国際の左腕中崎、2試合連続の2桁奪三振 夏の甲子園第11日

AI要約

京都国際の中崎が奪三振ショーを披露し、2試合連続2桁奪三振を達成。プロ注目の左腕はデータを集めた捕手に感謝。

スライダーが効果的で、西日本短大付を粘らせたものの要所で打たれない安定感を見せた。

2年生の西村も力強いピッチングで2回戦で3安打完封を達成し、チーム目標は準決勝での敗北を超えること。

うなりをあげるスライダー 京都国際の左腕中崎、2試合連続の2桁奪三振 夏の甲子園第11日

京都国際4-0西日本短大付

(17日、甲子園)

京都国際のエース中崎が奪三振ショーを披露した。143球投げ7安打完封、奪った三振は毎回の14個で、3失点完投だった1回戦の札幌日大戦の12個に続く2試合連続2桁奪三振。プロ注目の左腕は「楽しんで投げることができた。データを集めてくれた(捕手の)奥井たちに感謝したい」と汗をぬぐった。

一回に四球とヒットで2死一、二塁とされたが、5番の村上を空振り三振に仕留めると、尻上がりに調子をあげていった。

「伝家の宝刀」のスライダーがうなりをあげた。「腕を振れば振るほど(打者の)手元で曲がってくれる。右打者も左も空振りが取れた」。西日本短大付も粘って走者は出すが、小牧監督は「要所で打たれようがないところに投げていた」と満点の評価だ。

2年生の西村が2回戦で3安打完封。「先に完封されたので少し焦った。自分もやってやろうと思った」。二枚看板のもう一人はライバルであり、頼れる存在でもある。「西村がいるから全力投球ができた」

準決勝で敗れた2021年以来のベスト8を超えるのが目標だ。「残りは2勝」。それが達成できれば、おのずと頂点が見えてくる。(鮫島敬三)