ミスが勝負を分けた…小松大谷の快進撃止まる、3回の走塁ミス…主将「一気に流れを持っていかれた」【夏の甲子園】

AI要約

小松大谷が智弁学園に敗れ、夏の高校野球大会から姿を消す。東野主将の走塁ミスや失策が敗因となり、勝利を逃す展開となった。

1月の震災で被災した部員もおり、石川代表として勇気を示した小松大谷。全力のプレーで悔いはなく、胸を張って帰郷する。

ナインの歴史に残る夏を過ごした小松大谷は、地元に勇気と希望を届けたと語る。

ミスが勝負を分けた…小松大谷の快進撃止まる、3回の走塁ミス…主将「一気に流れを持っていかれた」【夏の甲子園】

◇17日 全国高校野球選手権3回戦 智弁学園(奈良)6―3小松大谷(石川)=甲子園

 小松大谷の夏が終わった。明豊(大分)戦で甲子園初勝利を飾り、2回戦でも大阪桐蔭に競り勝つなど、常連校相手に快進撃を続けていたが、智弁学園に力尽きた。

 東野達主将(3年)が「勝つことがすべてだと思っていた。自分たちのよくないところが出てしまった」と語った通り、ミスが勝負を分けた。2―1の3回無死一、二塁のチャンスで6番・嶋田が放った打球は浅い左飛。これに二塁走者の東野が戻れず、併殺に。追加点の機運は一気にしぼんだ。

 「ポジション確認が不十分だった。完全に走塁ミス。一気に流れを持っていかれた」と悔やむ。直後に追いつかれると、4回、5回と共に失策絡みで2点ずつ失い、苦しい展開となった。

 それでも2―6の9回には1死二塁から反撃の左前適時打を放った。「最終打席になるかなという思いもよぎったが、まだまだ行こうと思って打席に入った。点数が入るのと入らないのでは勢いが違う」と意地の一打で一矢報いた。

 1月には石川県を中心に震災が発生。複数の部員が被災し、練習再開まで数日要した。今でも震災の影響が色濃く残る地域もあるが、石川代表として勇気を届けた。「『がんばれ石川』と書かれたものを持ってきてくださる方もいた。初戦と2回戦、そして今日の試合のプレーは全力で悔いはない。そういったところを見てもらえたらと思う」。歴史に残る夏を過ごしたナインは胸を張って石川へ帰る。