智弁学園が3年ぶり8強 4番の2年生・中道優斗が先制打など2安打1打点も活躍

AI要約

智弁学園が小松大谷を破り、全国高校野球選手権大会準々決勝進出を果たす。

2年生の活躍が光る中で、強力な打線と田近投手の力投が勝利をもたらす。

監督も選手たちの成長を喜び、チームのまとまりを感じている。

智弁学園が3年ぶり8強 4番の2年生・中道優斗が先制打など2安打1打点も活躍

第106回全国高校野球選手権大会第11日第1試合(17日、智弁学園6-3小松大谷、甲子園)初の全国制覇を目指す智弁学園(奈良)が小松大谷(石川)を破り、準優勝した2021年以来3年ぶりの準々決勝進出を決めた。

智弁学園は一回2死三塁で4番・中道優斗外野手(2年)が左翼への適時打を放って1点を先制。二回に1-2と逆転を許したが、三回に1死二塁から山崎光留捕手(2年)がレフトへの適時三塁打を放って追いつく。四回に相手の守備の乱れに乗じて2点を奪って勝ち越し。五回には中道が犠打を決めてつくった1死三塁から5番・近藤大輝外野手(2年)が適時三塁打、なお1死三塁から6番・小路慶斗内野手(2年)がスクイズを決めて、この回2点を加えた。

先発・田近楓雅投手(3年)は7回を投げて12三振を奪う力投で6安打2失点。八回以降は巴田琉碧(るい、3年)、北村雅樹(3年)、田中謙心(2年)の3投手がつないで追いすがる小松大谷を振り切った。

チームは4番の中道から5番近藤、6番小路と2年生が並ぶ打線で勝利。先制打など3打数2安打1打点、1盗塁と活躍した中道は「(4番から6番まで2年生が並ぶ)打順を言われたときはびっくりしたが、2年生が活躍したらチームもいい雰囲気になって回ると思う。自分がしっかりバントした後に近藤と小路もいってくれた。試合を重ねていくにつれて成長しているなと思う」と汗をぬぐった。

昨夏は3試合目の3回戦で敗退。小坂将商監督(47)は「3つ目(3試合目)が山だった。(継投の逃げ切りは)見ていてしんどかったが、最後は田中の経験が出たんじゃないかと思う。選手に感謝したい。本当にチームがまとまってきている部分と、甲子園でだいぶ成長させてもらっている。きょうは4番から6番までの2年生がポイントになると言っていたが、活躍してくれた」と勝利を喜んだ。