霞ケ浦が智弁和歌山を倒すジャイキリで聖地初勝利 粘り強さの秘訣は試合前に”茨城名物”

AI要約

霞ケ浦高校が智弁和歌山高校を11回のタイブレークの末に破って勝利し、甲子園で初勝利を挙げた。真仲唯歩投手は校歌を歌いたいという気持ちで大金星を勝ち取った。チームは茨城名物の納豆を摂取して粘り強い試合運びを見せた。

市村才樹投手が快投するも8回に崩れ、真仲唯歩投手が救援登板して粘投。試合運びを支えた。

真仲唯歩投手は元々は三塁手であり、投手転向した経緯を持つ。中学時代にビビりだと言われた男が夢舞台で輝いた瞬間だった。

霞ケ浦が智弁和歌山を倒すジャイキリで聖地初勝利 粘り強さの秘訣は試合前に”茨城名物”

◆第106回全国高校野球選手権大会第7日 ▽2回戦 霞ケ浦5―4智弁和歌山=11回タイブレーク=(13日・甲子園)

 勝利の瞬間、マウンド上でバンザイした。霞ケ浦が延長11回タイブレークの末、智弁和歌山を撃破して聖地初勝利。3回戦に進出した。

 2番手で救援した背番号10の真仲唯歩(ゆいほ、3年)は大金星に「過去3度甲子園に出て一度も校歌が歌えなかった。自分らの代で絶対に歌いたかった」と誇らしげに語った。先発した2年生左腕・市村才樹がスローカーブを武器に7回まで無失点の快投も、8回に2者連続被弾。3点リードを追いつかれた。「すいません」「大丈夫だよ」。荒れたマウンドに向かい、3回1/3を1安打1失点と粘投した。将来の夢は兄と同じ消防士。見事に火消しを演じた。

 チームの粘り強さの秘密は茨城名物の納豆だ。練習前、ナインはどんぶり1杯のご飯に納豆をかけ、タンパク質を摂取。マネジャーは毎日60合を炊く。粘っこい試合運びで、ジャイアントキリングを成し遂げた。

 真仲はもともと三塁手。投手転向1年。中学時代に「真仲ほどのビビりはいない」と呼ばれた男が、夢舞台で輝いた。(加藤 弘士)