汚水問題で話題のセーヌ川…臭いも気にならず吹いたさわやかな風に”異臭”に対応したであろうバスケ米国のスター軍団に思いをはせた【パリオリンピック】

AI要約

オープンウオーター女子のレースが朝日を浴びながらセーヌ川で行われ、悪臭を覚悟したが風はさわやかだった。

ゴール後の選手たちは元気に記念撮影をし、川沿いを歩くと濁ってはいるが臭いは気にならない。

取材では米国代表のバスケットボール選手を心配するも丁寧に対応し、超一流選手は環境に順応する姿を見せていた。

汚水問題で話題のセーヌ川…臭いも気にならず吹いたさわやかな風に”異臭”に対応したであろうバスケ米国のスター軍団に思いをはせた【パリオリンピック】

◇記者コラム「セーヌのほとり」

 オープンウオーター女子の開始は午前7時30分、朝日を浴びながら迎えた。汚水問題で話題となったセーヌ川でのレース。待機所はアレクサンドル3世橋だった。悪臭を覚悟したが、吹く風はさわやかだった。

 ゴール後、橋の上で嘔吐(おうと)している選手がいないかチェックしたが、見当たらない。エッフェル塔をバックに記念撮影して笑顔の選手もいた。取材後、川沿いを歩いてみた。確かに濁っているが、臭いは気にならない。ふと思い出した。体操会場の地下の取材ゾーンは、排水溝から異臭が漂った。

 今はバスケットボール会場に様変わり。米国代表のスターが耐えられるのか心配になったが、取材者によると丁寧に対応したという。体操選手もそうだったが、超一流選手は環境に順応する。記者は取材チケットが当たらず米国の大スター軍団を目撃できなかったが、セーヌのほとりでその姿を妄想した。(占部哲也)(写真はAP)