レスリング鏡優翔が決勝進出 日本は最重量級で16年ぶりのメダル確定 銀メダル以上は初…パリ五輪

AI要約

鏡優翔が女子フリースタイル76キロ級で銀メダル以上を確定させる快挙を達成。

けがから復帰し、ぶっつけ本番で五輪に臨んだ鏡優翔が日本勢初の金メダル目指し勝ち上がる。

22歳の若き実力者、鏡優翔の経歴と健闘を紹介。

レスリング鏡優翔が決勝進出 日本は最重量級で16年ぶりのメダル確定 銀メダル以上は初…パリ五輪

◆パリ五輪 第16日 ▽レスリング(10日、シャンドマルス・アリーナ)

 女子フリースタイル76キロ級の鏡優翔(ゆうか、サントリー)が、準決勝でタチアナ・レンテリアレンテリア(コロンビア)にし、決勝に進出。銀メダル以上を確定させた。同級ではメダルは16年ぶり、銀メダル以上は初となった。

 第1ピリオドでは2点を先行されたが、第2ピリオドで一気に4点を奪い逆転。そのまま逃げ切り、決勝進出を決めた。

 初戦はコンタクトが外れるハプニングで中断したが、安定した戦いぶりで、2―0で制した。準々決勝でもコンタクトが外れたが、動じることなく付け直した。

 2023年世界選手権を制し、最重量級の日本女子では浜口京子以来、20年ぶりに世界女王となった実力者だ。ただ今年5月に、右膝内側側副じん帯を損傷。全治2か月と診断されるアクシデントに見舞われた。五輪を目前に落ち込む気持ちがあったが、けが翌日にはリハビリを開始。5月下旬には「リハビリもトレーニングも毎日充実している。今はパリの金しか見えてない」と前を向いていた。

 実戦から遠ざかり、ぶっつけ本番とも言える状況で臨んだ大舞台。女子最重量級としては日本勢初の金メダルへ着実に勝ち上がった。

 ◆鏡 優翔(かがみ・ゆうか)2001年9月14日、山形市生まれ。22歳。小学1年でレスリングを始め、中学3年でJOCエリートアカデミーに入校。帝京高で全国高校総体を3連覇し、東洋大に進学。今年4月からサントリー。世界選手権は76キロ級で初出場の22年に3位。23年優勝。全日本選手権は2階級で3度優勝。