【東京女子】水波綾、辰巳リカ破り、初出場でトーナメント4強「アニキ」コールは「大きな宝物」

AI要約

水波綾が初出場で辰巳リカを破り、プリンセスカップ準々決勝で勝利を収めた。

辰巳リカからの攻撃に苦しみながらも、最後に逆転のHOT LIMITで勝利。

水波綾は20年のキャリアを持ち、東京女子プロレスのファンにも認知される存在となっている。

<東京女子プロレス>◇10日◇大阪・エディオンアリーナ大阪第2競技場

 初対戦で苦手になった。プリンセスカップ準々決勝4試合が行われ、初出場の水波綾が辰巳リカを破り、4強進出を決めた。

 「こんな恐怖な思いをするとは」。多彩な技で攻撃の手を緩めない「ドラゴン」に苦しんだ。開始早々、場外戦を持ちかけられ、その後はドラゴンスクリューからの足4の字で膝を痛めつけられた。抱え上げたと思いきや、その状態のまま首をロックされるなど、全身に攻撃を受けた。得意の逆水平で流れをつかみかけたが、その後も強烈なヒップアタックを浴びるなど劣勢な展開が続いた。最後は逆転のHOT LIMITでなんとか勝利したが、試合後は「ふわふわしていて、完璧に捉えられなかった。辰巳リカは苦手」と敗者のようなコメントで振り返った。

 数年のブランクはあるものの、今年でデビューから20年。さまざまな団体を渡り歩き、現在はフリーで活動する。こわもての風貌にパワーのある技が持ち味。22年から東京女子にも参戦するようになり、入場時から「アニキ」コールが起こるなど、ファンにも認知されるようになった。「東京女子に沼って(ハマって)きました」と笑顔で語った。

 この日は初めてシングルのメインで勝利。マイクを取り「みなさん温かくて。最後アニキコールを聞けたことが、私の大きな大きな宝物」と感謝した。準決勝の相手は、2年連続4強に進出した、インター王者のSKE48荒井優希。「根性がすごくある選手」と警戒した。初出場ながら、強敵を次々と倒し、頂点も見えてきた。「たたきのめしてアニキの夏にする」。23日、荒井を倒し王手をかける。

 ◆準決勝もう1試合の組み合わせは中線の結果、愛野ユキ対ザラ・ザッカーに決定した。各選手のコメントは以下の通り。

 ▽荒井 タッグで対戦したことがある。あまりの力強さに一瞬「うっ」となってしまう瞬間があったけど、今年の夏はそんなことは一切ない。ここまで培ってきたものを全部ぶつけて、一番になりたい。

 ▽ザラ 私のパワーハウスっぷりをぜひ準決勝の舞台で見ていただきたい。

 ▽愛野 超クールでメチャメチャ、ホットな選手。渡辺未詩、瑞希と強敵を倒しているけど、試合をじっくり見て研究している。ザラを逆に食べてやる。