南陽工監督「私も悔しい、選手になんて声をかければ…」 夏の甲子園
南陽工は46年ぶりの初戦突破ならず、菰野に敗れる。
山崎康浩監督は選手の焦りや力不足を指摘し、攻撃面での課題を挙げる。
阿部和希投手の成長と、来年の甲子園での勝利への決意が語られる。
第106回全国高校野球選手権大会は第3日の9日、阪神甲子園球場で1回戦があり、南陽工(山口)は菰野(三重)に2―6で敗れ、46年ぶりの初戦突破はならなかった。
南陽工の山崎康浩監督の試合後の主なコメントは次の通り。
◇「焦りなのか、力不足なのか」
南陽工・山崎康浩監督 焦りなのか力不足なのか要因は分からないが、守備の要である(遊撃の)丸山想太に一回の守備でミスが出たのは痛かった。チーム全体に動揺が見られた。攻撃では、走者が盗塁などで進塁を試みた時に空振りが多かった印象。これでは甲子園では勝てない。
<攻撃面では序盤に得点圏を作れず苦労した>
試合の途中で気づいたが、選手たちがいつも以上にバッターボックスのマウンド寄りに立っていた。相手投手の変化球に対応しようとしたからということだったが、そこは早めに修正してあげるべきだった。
<阿部和希投手は甲子園から背番号1に>
山口大会までの成長を見れば1番に値する。でも、今日で分かったと思うが体力や球のキレ、スピードなどは全国では通用しない。直球も10キロくらいは速くさせたい。
<故・津田恒実さん以来の勝利を期待する声もあった>
選手も悔しいと思いますが、還暦を超えた私もすごく悔しい敗戦。選手になんて声をかけてやればいいか悩んでいる。地元の方の応援に応えるためにも、来年必ず(47年ぶりの)夏の甲子園での勝利をつかみ取りに戻ってきたい。