【甲子園】南陽工はOB津田恒実以来46年ぶり夏1勝ならず「力なかった」2年生エース阿部和希

AI要約

南陽工のエース投手、阿部和希が先輩右腕のように直球で挑みながらも46年ぶりの夏の白星を逃す。

阿部和希はチームスローガン「弱気は最大の敵」を体現し、力強いストレートを投げ込んだが敗れた。

逆転負けを喫し、甲子園への夢は果たせなかったが、来年への意欲を燃やしている。

【甲子園】南陽工はOB津田恒実以来46年ぶり夏1勝ならず「力なかった」2年生エース阿部和希

<ラストカレンダー~夏の終わり~ 南陽工・阿部和希投手(2年)>

 <全国高校野球選手権:菰野6-2南陽工>◇9日◇1回戦

 先輩右腕のように最後まで直球で挑んだ。南陽工の2年生エース・阿部和希投手は攻めの投球も9回14安打6失点。「炎のストッパー」と称された同校OB津田恒実さんの78年完封勝利以来、46年ぶりの夏の白星はならなかった。

 津田さんの座右の銘でチームスローガンでもある「弱気は最大の敵」を体現した。1回に自己最速タイの140キロを計測すると、2-6の9回2死二塁からも「このピッチングが打線につながれば」と140キロで空振り三振に仕留めた。「全部ストライクで勝負しようというのはできていたのでよかった」。真っ向勝負に悔いはなかった。

 持ち味の「強気のストレート」を投げ込んだが、スタメン全員2年生の菰野打線につかまった。「ストライク先行はできたんですけど…。相手の方が上でした。2年生チームに負けたくないのはあったんですけど、力がなかったです」とがっくりと肩を落とした。

 46年ぶり夏1勝は逃した。ただ甲子園の砂は持ち帰らなかった。「もっとトレーニングをして制球力を高めて、持っている球種の完成度を高めてもう1回ここに戻ってきたい」。来夏こそは甲子園のマウンドで笑ってみせる。【林亮佑】