男子110メートル障害で、村竹ラシッドが、日本勢五輪初の決勝進出「全身全霊でぶつかって」/陸上

AI要約

男子110メートル障害で日本勢初の五輪決勝進出を果たした村竹ラシッドがレースについて反省し、満足いく内容ではなかったと語った。

初めての五輪で初めての準決勝に登場した村竹は、レース中にリズムを崩し足をハードルにぶつけるミスが目立ち、自己記録の更新を目指したが厳しい競技相手に競り負けた。

しかし、五輪での初の決勝進出を果たし、決勝ではメダル狙いと日本記録の更新を目標に掲げ、全身全霊で戦う意気込みを見せた。

男子110メートル障害で、村竹ラシッドが、日本勢五輪初の決勝進出「全身全霊でぶつかって」/陸上

パリ五輪第13日・陸上(日本時間8日、フランス競技場)

男子110メートル障害準決勝で、1組に登場した村竹ラシッド(22)=JAL=が、13秒26(追い風0・1メートル)で組4着に入った。このタイムを後の組が越えられなかったため、五輪のこの種目で日本勢初の決勝進出が決まった。快挙を達成したが、村竹は「素直に喜べない。とりあえず首の皮1枚つながった感じ。自分の悪いところがふんだんに出ました」と反省が口をついた。

初めての五輪で、初めての準決勝。高ぶる気持ちを抑えるために深く息を吐き、叫んだ。号砲と同時にスタートしたが、一歩出遅れ。レース前のウォーミングアップで重心がいつもより高くなっていたことで、ハードリングが浮いてしまう感覚があったため、レースでは「重心を落として、攻めようとしたけど、攻めすぎた」と3台目でぶつけてリズムが狂い、うまく加速ができず。後半もハードルに足をぶつける場面も多く、「いくら決勝に進出したとはいえ、満足いく内容じゃなかった」と振り返った。

レース後は、組4着だったため、タイムで決勝に進出する2人が決まるまで、待機。「生きた心地がしなかった。走り終わった後も、どこが悪かったんだろうってずっとずっと後悔ばっか回っていた」。自己記録が12秒台のグラント・ホロウェイ(米国)やハンズル・パーチメント(ジャマイカ)ら強敵が同組にいる中で「絶対着順で入りたいと思っていて。あふれ出る闘争心を抑えられなくて。もっともっと冷静にレースを運ぶべきでした」と語った。

それでも、五輪では日本勢初の決勝に進出。8日の決勝に向け、「世界最高峰の舞台で戦うので、切り替えて。目標はメダル獲得と12秒台での日本記録更新。世界の強豪相手に、全身全霊でぶつかって戦えるように頑張りたい」と力強く語った。