泉谷と村竹、順当に突破 日本勢初の決勝へ好発進―陸上〔五輪〕

AI要約

男子110メートル障害で日本記録保持者の泉谷と村竹が予選を突破し、決勝進出への期待が高まった。

村竹は好スタートから抜け出して1着通過し、13秒22の好タイムをマーク。泉谷もハードルに足を当てながらも自己ベストの走りを見せた。

欧州での大観衆や五輪初出場の緊張感を受けながらも、泉谷と村竹は準決勝進出に向けてメンタル面でも万全の準備を整えた。

 男子110メートル障害でともに13秒04の日本記録を持つ泉谷と村竹が、順当に予選を突破した。

 2人とも順大出身で、日本陸連の山崎一彦強化委員長に師事。日本勢初の決勝進出へ好発進した。

 1組に登場した村竹は好スタートからそのまま抜け出し、1着でゴール。13秒22は全体2番目のタイムだった。「想定通り。余裕を持って通過できてよかった」とさらりと言ってのけた。

 昨夏の世界選手権で5位に入賞した泉谷は、1台目のハードルに足を当てながらも、「しっかり中間から自分のレースができた」。4組3着に入って準決勝進出を決めた。

 欧州での陸上の人気は高く、午前中から大観衆が客席を埋め尽くした。五輪初出場の村竹は、サブトラックでのウオーミングアップ中もイヤホン越しに「地響きみたいな歓声」が聞こえたそうで、「その中で走れるのは幸せなこと」と言葉に実感を込めた。

 中2日で勝負の準決勝を迎える。泉谷が「ここまで来たらメンタル。自分に勝てるように頑張りたい」と誓えば、村竹は「13秒0台、12秒台を目指して走ることができたら、決勝も見えてくる」と力強く語った。