なでしこジャパンがパリ五輪終え帰国、33歳主将・熊谷紗希「代表引退は考えていない」

AI要約

なでしこジャパンはパリ五輪でベスト8に終わり、劇的な勝利やアメリカとの激戦を経験した。

主将の熊谷紗希は悔しさを抱きつつも、自身の選手としての成長に満足しており、次回大会への出場も視野に入れている。

個人の力を高めてチーム力を向上させ、次なる壁を乗り越えるために日々努力を重ねる必要があると語った。

なでしこジャパンがパリ五輪終え帰国、33歳主将・熊谷紗希「代表引退は考えていない」

 パリオリンピックでベスト8に終わったサッカー日本女子代表(なでしこジャパン)の選手たちが5日、羽田空港到着便で帰国した。

 なでしこジャパンはパリ五輪初戦でスペインに敗れたが、2戦目のブラジル戦では終盤の逆転で劇的勝利を飾るなど、“死の組”と言われた難しいグループリーグを2位で通過。準々決勝は宿敵・アメリカとの対戦で、延長の末に敗れたが、互角以上の戦いぶりが光った。

 長旅を終えた選手たちは、待ち構えた報道陣に対応。主将DF熊谷紗希は東京オリンピック、23年ワールドカップと主要大会3連続でベスト8という結果に「またここで終わっちゃったなというところでは悔しい」と素直な感想を語るも、「個人としてはやれることはやったので、そこに関しての悔しさ以外の悔いはないです」と言い切った。

 11年ワールドカップでなでしこジャパンが初の世界一に立ったPKを決めた熊谷も、33歳になった。今大会のメンバーでは当然最年長。まだまだ日本には必要な人材かもしれないが、いずれ世代交代に時期が来ることも理解している。

 ただ熊谷自身は「自分の口から代表を引退しますということは、今は考えていない。代わる時代は来ると思うけど、どういったジャッジになるかは自分じゃできない」と強調する。そして「今、現時点で4年後のオリンピックのことは言えない」とするも、「1年1年やった先で選ばれたら、可能性はゼロではないのかなと思っています」と37歳で迎える次回ロサンゼルス五輪への出場にも含みを持たせた。

 今大会で感じた可能性を次に繋げたいという思いも強いという。「今大会の準決勝4試合はどの試合も差はないと思っている。だから実力とか、そういったところだけでいうと大きな差はない」とすると、「この壁を超えるためには、個人の力は絶対に大事。個の力が上がればチーム力も上がると思うので、私たち一人ひとりが日々成長して、チームの力にして、この壁を超えるためにやり続けることが大事なのかなと思います」とメンバー個々の更なるに期待を寄せた。