完璧!北川の芸術的FKでナイジェリアを突き放したなでしこ、次の準々決勝では「1勝8分30敗」のアメリカと対決

AI要約

なでしこジャパンはグループリーグ2位で決勝トーナメント進出を決めた。

田中美南が待望のゴールを決め、ナイジェリアとの戦いを制した。

ナイジェリアの逆転を許すも、なでしこは勝利を収めた。

■ グループリーグ2位で通過

 8月1日午前0時(日本時間)からなでしこジャパンは、C組の最終戦でナイジェリアとの戦いに3-1で勝利、8カ国で争う決勝トーナメントへの進出を決めた。

 初戦でスペインに敗れ、第二戦のブラジルにはアディショナルタイムに2点獲得するという「奇跡の勝利」を果たしたなでしこは、この予選リーグ最終戦で引き分け以上であれば決勝トーナメントへ進むことができた。

 一方のナイジェリアは、FIFAランクで7位のなでしこに対し36位と数字の上では格下であるが、簡単に退けられるほど五輪は甘くない。勝ち点はまだ0であるが、もし日本に勝てれば「勝ち点3」を得られる。その結果、リーグ3位になれば、決勝トーナメント出場の可能性が出てくる。果敢に攻めてくるのは明らかだった。

 ゲームが始まると、やはりナイジェリアは積極的に攻めてきた。ただ簡単に得点を奪うことができない。

 逆に先制したのはなでしこだった。22分に長谷川唯からの見事な縦パスを受けた植木理子がゴール前まで詰めていき、相手DFを十分に引き付けた後で後方からフォローしてきた浜野まいかにパス。これを浜野は無人のゴールにボールを蹴り込んだ。長谷川、植木、浜野がそれぞれ素晴らしい仕事をした美しいゴールだった。

■ 田中美南に待望のゴール

 さらに32分、相手陣営深くに攻め入った守屋からの早いクロスボールがゴール前に飛んでくると、詰めていた植木がヘディングシュート。これがゴール真ん中のクロスバーを直撃、跳ね返ってきたボールを田中美南が押し込んで2-0とした。

 これまで決定的なチャンスを何度か逃し、PKも決められなかった田中であったが、やっとゴールネットを揺らし大会初得点を挙げた。

 追い詰められたナイジェリアが必死の逆襲に出る。

 42分、石川璃音が保持していたボールを中途半端に蹴り、相手にプレゼントパスとなってしまう。相手FWがペナルティーエリア内を右から左にドリブルし、シュートを左隅に決めてしまい2-1になってしまった。

 これで、なでしこに追いつき追い越す可能性が出てきたナイジェリアの選手たちにスイッチが入ったのが分かった。身体能力でなでしこを凌駕するナイジェリアが勢いに乗ってくれば、簡単には止められない。会場もナイジェリアを応援するムードになってきた。