【新日本】EVIL〝シン・IWGP実行委員会〟設立を勝手に宣言「永田は解雇。ライガーもクビ」

AI要約

新日本プロレスのEVILがG1クライマックスでの活躍を通じて新組織「シン・IWGP実行委員会」の設立を宣言し、IWGP世界ヘビー級王者への不満を露わにしている。

EVILは「オレのG1優勝決定」を宣言し、既存のIWGP実行委員会の解体を主張。既存メンバーをクビにして自らの仲間を任命し始める。

独走状態を続けるEVILに対し、誰が立ち向かうかが注目される状況にある。

【新日本】EVIL〝シン・IWGP実行委員会〟設立を勝手に宣言「永田は解雇。ライガーもクビ」

 新日本プロレスの「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」率いるEVILが、「シン・IWGP実行委員会」の設立を勝手に宣言した。真夏の祭典「G1クライマックス」では開幕5連勝を飾り現在Aブロックの単独首位。勢いに乗る自称・最高権力者は、27日の公式戦(長崎)で撃破したIWGP世界ヘビー級王者・内藤哲也(42)のベルト返上がないことにイチャモンをつけつつ新組織の発足を予告だ。

 EVILは29日の公式戦(福岡)でカラム・ニューマンを下し単独首位に浮上。「お前らが『あんなクソ弱い連中を潰すのやめてください。もうかわいそうです』って言うんだったらな、今すぐここで俺のG1優勝決定でいいぞ」と傍若無人に振る舞った。

 一夜明け、けたたましく鳴った記者のスマホには「EVIL」の邪悪な4文字が…。すべてが順風満帆かと思われた今大会だが、EVILによると最大の不満が解消されていないという。それは団体最高峰王座の扱いだ。現王者の内藤に公式戦で勝利を収めているEVILは「あの野郎が持ってるのはおかしいだろう。とっとと返上しやがれ」と要求している。

 リーグ戦と王座戦は別物のため言い分が通らないのは当然なのだが、自称・最高権力者はこの現状を問題視。「俺と内藤の圧倒的な実力差を見てもベルト返上を決断できないと…。IWGP実行委員会が早くも機能不全に陥っていることが分かっただろう。解体だ」と言い放つ。

 近年は形骸化していた同委員会は今月に入って唐突に再組織化され、18日に新体制が発表されたばかり。永田裕志、獣神サンダー・ライガー、元審判部長のタイガー服部氏、菅林直樹会長、松本仁司取締役社長室長の5人が委員に就任した。

 しかしEVILは早々に体制の解体を決断。「まず永田は解雇。代わりに(高橋)裕二郎に入ってもらう。もちろんライガーもクビだ。歴代、最も偉大なIWGPジュニア王者はSHOだからな。そして服部…YOUはファイヤーだよ。審判部門のイスは公平なレフェリングに定評のある金丸(義信)に譲れ」と、服部氏だけ「YOU」呼ばわりしつつ新委員を任命し始めた。

 もちろん残りの委員も留任できるわけがない。「菅林も松本も、受け身の一回も取ったことのないプロレスの『プ』の字も知らない野郎どもは俺の会社ではお払い箱なんだよ。成田(蓮)と(ディック)東郷に後を任せてとっとと去れ」とH.O.Tのメンバーで委員会をジャックすると「俺のG1制覇は決定事項だから、IWGPのベルトが俺に譲渡されることも同じく決定事項だよ。よく覚えとけ!」と吐き捨て一方的に電話を切った。独走状態をいいことに言いたい放題のEVILを止める男は現れるのか――。